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May 04, 2004

オペラと歌劇の雑誌

 昔,オペラに凝り始めた友人が,本屋で『歌劇』という雑誌を見つけ,「あ,日本にもこんな雑誌があるのか」と感激しつつ手に取ったが,開いてみるとなんだか様子が変で…,ということがあったという。
 知らない人も(特に男は)多いと思うが,『歌劇』は宝塚歌劇団の雑誌であり,1936年創刊という日本の雑誌として屈指の長い歴史を持つ。これより新しい,といっても1952年第3種認可の『宝塚GRAPH』と共に,宝塚歌劇団監修・著作のオフィシャルな月刊誌が2誌もあり,根強い読者に支えられている。

 数年前まで私はよく知らなかったのだが,宝塚歌劇は,日本で唯一,専用の劇場と練習場,専属の歌手・オーケストラおよびスタッフ,歌手養成施設を持っている「完全なオペラハウス」であり,宝塚(ファンは宝塚の劇場を「ムラ」という;2527席)と東京(2069席)の2つの大劇場で同時に,週に通常10回(!)公演している(水曜は休演なので,1日2回公演の日が週4日ある;演目の変わり目には各数日休みがある)。もちろん,オペラ歌手と違ってマイクを使っているから,毎回同じ人の出演が可能なのだが。
 さらに宝塚バウホール(500席)と東京の他の会場(主に日本青年館)での公演,全国ツアー公演があって,5つの組が交代で出演している。しかも,驚くべきことに,そのすべての公演がほとんど満席になるらしい。(当然,一人が同じ演目を何度も見ている。)

 ところで,70年代の終わりごろだったように思うが,パソコンのソフトや書籍の会社として急成長していたアスキーが,『オペラハウス』という雑誌を出す計画をし,その試作号を配布してモニターの意見を募ったことがあった。
 こちらは本当にオペラの雑誌で,日本と海外の公演評や予定,レコード(当時はもちろんLP)の案内,歌手や演出家へのインタビューなど,ひととおりの要素を盛り込むことにしていたようだ。私は何とかちゃんと出発してほしいと思い,友人にも呼びかけてアンケートに協力したのだが,何か月かして「諸般の事情で刊行を断念します」というハガキが来た。
 インターネットでいくらでも情報が飛び交うことになるとは夢にも思わなかった時代だった。

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Comments

オペラハウスっていう雑誌"ぼやーっ"と覚えてます。

なんだか高い本で、子供の財布には痛手だったような。。。
建築技術みたいなサイズの大きめの(いまでいうA4だったんだろうか?)本で、ハイカラな香りのする雑誌でした。

その頃はピアノを習う音楽少年で、音楽之友社と音楽現代の芸術現代社と、ステレオ芸術のラジオ技術社しかしらなかったので、よく知らない出版社の名前が書かれていたとしか覚えていません。
アスキーだったんですねぇ 

4人の日本人演出家のインタービューが載ってたような。。。関西歌劇団の座付の演出家として活躍していた松山雅彦という人のインタビューを読んだのを覚えています。

次号がいつまでたっても出ないので、再度見直してみると、出版準備号みたいなことが書いてあったような覚えがあります。
あれって高校時代だとおもうから、76~8年頃だと思います。
現物が実家に残っているかなぁ??

Posted by: sakag510 | May 07, 2004 at 06:24 PM

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