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Jun 17, 2004

The Wonderland of Ozu

 友人と話をしていて,小津安二郎の映画とその舞台,特に日本家屋が話題になったことがあった。年末年始の生誕100年記念の小津作品放映を見ていて,伝統的な日本家屋に住んだことのない子どもたちは「はたきをかける」という言葉がわからなかったという。
 畳の部屋があれば「ふとんを敷く・上げる」というのはわかるかもしれないが,「雨戸(を閉める)」「蚊帳(かや)(を吊る)」「縁側(に腰掛ける)」「なげし」「欄間」「卓袱台」といった事物・表現はもはや死語となった。
 それに比べると,食べ物・飲み物はパッケージが変わっても今もあるものが多いが,「一本つけてもらおうか」なんていうせりふはピンとこないだろう。

 小津映画の常連・笠智衆は,神奈川県某所の私の通った高校へ行く道の近くに住んでいた。一人で歩いているのを,学校の帰り道に何度も見かけた。テレビに出ていたから知っていたわけだが,小柄の,ほんとうに普通のおじさんだった。戦後の名作の数々の撮影から十数年後だったことになる。

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Comments

無声映画時代のモダニズムの内装、戦後の日本家屋へのこだわりは小津映画の特徴ともいえますね。

大分前に訪れた諏訪で江戸時代の家屋をそまま保存し、住んでいる御当主から長押(なげし)とは「投げ石」が語源だということを聞いたことがあります。武将同士の会見で、いざという時に座敷では槍や刀が振るい辛いので、家来が長押に隠し置いた石を投げて武器にしたとか・・・。インターネットはこの手の話題はカラキシ役に立たず、真偽のほどは解りません。

晩年の小津映画で中年3アミーゴスの酒席のシーンで、手酌での酒の飲みっぷりの良さは見事でした。

Posted by: Flamand | Jun 17, 2004 at 06:18 PM

コメントいただき,ありがとうございます。そういえば,というのも変ですが,ちょっと Flamand さん風のタイトルのつけかたになっていますかね。

Posted by: IZK=TSH | Jun 17, 2004 at 10:14 PM

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