« 24年ぶりの『エレクトラ』 | Main | 残りのプロセス »

Nov 20, 2004

家人薄命

 ある程度以上の年代の男が個人的なことを話題にした文章を読むと,「家人」という言葉がよく出てくる。この「家人」というのはちょっと特徴のある言葉で,前から気になっている。

 まず,ほぼ完全に文章語である。口頭で例えば「家人が出かけているんで」とはいわない。
 それから,文字通りには「家にいる者」なのだが,男から見ていう言葉だから,実態としては妻を指すことが多いのだろう。しかし,母親とか,時にはある程度大きくなった子供なども含まれることがあるようだ。家庭の事情などをぼかしていうのに便利な言い方ともいえる。
 また,「家」という字の意味が生きているためか,「家にいる」文脈で使われるのが主で,家の外で同伴している家族を「家人」というのはちょっと変だ。

 以上,どれをとっても,「家内」とは大いに違う。
 どちらも,妻は家にいるものという観念を背景にした言葉だが,上記のような使われ方からみて,「家人」は「家内」よりずっと早く「古語」となることだろう。

|

« 24年ぶりの『エレクトラ』 | Main | 残りのプロセス »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/23118/2013660

Listed below are links to weblogs that reference 家人薄命:

« 24年ぶりの『エレクトラ』 | Main | 残りのプロセス »