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Mar 06, 2005

雪の高野山から汐見橋へ

 2月某日,関西へ行く機会があったので,南海電鉄の2つの幹線のひとつ,高野線に乗ってみることにした。昨年,廃止の話も出ている南海貴志川線に乗ったのに続いての南海乗車である。
 ホテルを出ると,どんより曇っているが,比較的暖かかった。地下鉄をなんばで降り,急なエスカレーターを上がると,南海の難波駅がある。頭端式のホームに8本の線路が並ぶ壮大なターミナル駅で,規模は阪急の梅田に次いで大きく,歴史は私鉄の現役の駅ではもっとも古い(1885年開業)。
 特急券売り場は本線・関空線しかなくて変だなと思ったら,高野線は改札口の左に別にあった。ハイキングの服装のおじさん・おばさんの列に並んで特急券を買う。

 8:10発の特急「こうや」は4両編成,乗った4号車の乗客は,一人客が4,5人と,8人ぐらいのグループが1組だった。本線と分かれるのは岸里玉出(きしのさとたまで)だが,ここには停車しない。
 8:49 に林間田園都市という駅に停車。英語アナウンスが非常に言いにくそうに駅名を言った。その少し先の橋本から単線となる。
 高野下からいよいよ,カーブの最小半径100メートル,勾配50パーミルの本格的な山岳路線となった。4両だから都会地の普通の鉄道の感覚では短い編成だが,急カーブの連続を身をくねらせながら登っていく姿は,長大編成の迫力がある。行き違い設備は各駅にあるが,下古沢(しもこさわ)では片方の線路がはずされていた。
 登り始めてまもなく雪となり,途中から真っ白の雪景色となった。途中駅はいずれも風格のある古い駅舎で,雪が似合う。かならず駅員さんがホームに出て見送っていた。9:28 終点の極楽橋着。
 降りしきる雪の中を,接続するケーブルカーで登り,9:40 高野山着。他の乗客がバス乗り場へぞろぞろと歩いていくのを見送り,次のケーブルカーで引き返す。
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 10:10極楽橋発の急行に乗る。同じ車両に,ロングシートの両側に分かれてすわって関西弁でどなり合っている中年夫婦がいた。すいているのに非常にうるさいが,別にけんかをしているわけではなさそうで,それが日常のしゃべり方のようだ。山を降りて増結があり,途中からどんどん混んできた。
 高野線の起点は難波ではなく,汐見橋である。しかし,南へ行く電車はすべて難波発で,汐見橋―岸里玉出はまったく孤立している。せっかくだからその区間にも乗ってみることにした。乗換駅の岸里玉出には急行は停まらないので,堺東で各駅停車に乗り換える。

 資料によると,本線と高野線は岸里で交差していたのだが,かなり古くから高野線は難波から直通するようになり,後に高架化して,隣の玉出駅と統合して新しい分岐駅岸里玉出としたそうだ。したがって,両線は岸里玉出のだいぶ難波寄りで分岐し,ホームはまったく別になっている。長い乗り換え通路を歩いて本線の上りホームに上がると,その片隅に汐見橋行きのホームがあった。電車は30分おきで,時刻表には15・45(分発)という数字がずらっと並んでいた。
 十数分待って,2両のワンマン運転の電車がやってきた。出発して少しすると高架を降りる。途中駅は4つでいずれも駅舎は古く,都会の中でそこだけ時が止まったような不思議な路線である。終点の汐見橋は,当然,頭端式ホームで,高速道路の陰でひっそりとしていた。色あせた観光路線図が掲げられ,ターミナル駅の風格をわずかに残していた。
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 目の前の道路には,阪神の西大阪延長線工事中の看板があった。その道路を渡って,汐見橋駅を振り返ってから,地下鉄の駅へ向かった。

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Comments

 いやあ、もうちょっとなんか交差時代の面影がないものかなあと思って国土地理院の航空写真とか見てみたんですが、あんまし感じられないんですよねえ。と思って調べてみたら、高野線が難波発着になったのは1929年だそうで、そりゃそうそう面影残ってるわけがないわ、と思いました。

Posted by: 猫が好き♪ | Apr 29, 2006 at 01:32 AM

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