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April 2005

Apr 30, 2005

Adobe の広告にオケピット

 Adobe の Acrobat の雑誌広告に,オペラハウスのオーケストラ・ピットの写真が使われている。もともと暗い場所の不鮮明な写真をさらに粒子を粗くして使っているようで,譜面台のライトに照らされた楽譜がぼーっと浮かび上がっていて,奏者の姿は判然としない。
 キャッチコピーに「ハーモニー」という言葉が出てくる故の選択だが,ピットの中のオケという「脇役」を,しかも演奏者や楽器を直接的には出さないしゃれたものになった。

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Apr 26, 2005

狐火を迎える

 2週間ほど前から Internet Exporer の具合が悪くなった。
 ひとつは「記憶障害」で,ホームページ(起動したときに最初に開くページ)が blankページになってしまい,他のページをいくら教えても覚えない。また,ツールバーの配置を工夫して使いやすく動かしてから「ツールバーを固定」のオプションをオンにしてあるのに,再起動すると元の木阿弥である。
 もうひとつは,知らぬ間に(本当は一応選択肢が出たのだろうが)Search というツールバーが2回もインストールされてしまい,アンインストールの方法がわからないこと。「アドオンの設定」で無効にしたのだが,上記の固定できない件とからみあっているらしく,どうも気持ちが悪い。

 それで,試しに,近ごろ話題のブラウザ Mozilla Firefox を入れてみたところ,なかなか具合がいい。
 タブブラウザだから当然だが,検索結果リストを表示したままにしておいて,別のタブであちこちのサイトを開くことができる。google バーも,IE 用とちょっと違うが最初から入っている。前に少しだけ使ったことのある Opera(これは半ば名前につられて買った)と比べて,使い勝手がスマートである。

 IE の前は Netscape Navigator を使っていたから,先祖返りともいえる。先日,古いフロッピーケースを開けてみたら,Netscape のフロッピーが出てきた。すっかり忘れていたが,Netscape は当時フロッピー3枚に入って供給されていたのだった。

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Apr 16, 2005

海のそばの美術館

 神奈川県立近代美術館の「葉山館」が開館したのは2003年10月だった。鎌倉の従来の美術館(「鎌倉館」となった)は鶴岡八幡宮の緑とその背後の山に抱かれていたが,葉山館は相模湾に向かって開かれている。
 今年2月に行ったときは,まずひとつ先のバス停近くの蕎麦屋で優雅な昼食をとってから美術館へ行った。不思議な暖かさのあるハンス・アルプの展覧会を見て,海と富士山の見える細長い喫茶店でコーヒーを飲んだ。さらに,斜め向かいの小道を入ったところにある「山口蓬春記念館」へ行き,こんどは日本家屋の座敷から海を眺めた。

 海のそばにある美術館といえば,数年前に,徳島県の鳴門大橋の近くにある大塚国際美術館に行った。
 ここは普通の美術館ではなく,セラミックの板の上に世界の名画を原寸大で複製したものを展示した壮大な「贋作美術館」であり,「教科書に出てくる名画」がすべて揃っているばかりでなく,ヴァチカンのシスティーナ大聖堂(こんどコンクラーベが行われる)の天井画も本物と同じ大きさ・高さ(!)で再現されている。
 普通の美術館であれば,その内容にはいろいろな意味でばらつきがあり,目玉となる作品は他の作品と見比べることによってその位置が明らかになるのだが,ここでは見渡す限り超一級の名画で,しかもかなりの密度で並べられていて,息つく暇もない。
 まあしかし,時間が少なくてかなり急いで見たために,なおさらそう感じたということもあろう。機会あれば1日がかりで見てみたい。

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Apr 14, 2005

2つのモーツァルト

 新国立劇場で,『コジ・ファン・トゥッテ』と『フィガロの結婚』が続けて上演された。いずれもモダンな装置による上演で,『コジ』は新演出,『フィガロ』は2003年のプロダクションの再演である。

 『コジ』は,初めて見たのが1975年のウィーン,しかもカール・ベーム指揮の上演だったという思い出深いオペラである(本拠地参照)。その後も比較的よく見た『コジ』だが,このところご無沙汰で,今回はなんと9年ぶりだった。
 荒唐無稽なスワッピング劇のすべてを企むドン・アルフォンソを歌ったのは,ワグナー歌手としておなじみのベルント・ヴァイクルで,声のつややかさは少し衰えたものの,十分に気が若い老哲学者を好演した。このヴァイクルが,30年前のウィーンでの『コジ』にも出演していた。もちろんドン・アルフォンソではなく,恋する若者たちのひとり,グリエルモを歌っていたのである。
 今回,ほかには,デスピーナを歌った中嶋彰子が強い印象を残した。03年の『フィガロ』ではスザンナをやっていた人である。

 『フィガロ』は,劇中劇のように,舞台中央に作られた白い箱のような舞台での上演だった。幕が進むにつれて,この白い箱の壁が崩壊していく。衣装も基本は白(男はほとんどステテコ!)で,全体として「白いフィガロ」だった。
 タイトルロールはマウリツィオ・ムラーロで,昨秋の小澤=ウィーンのレポレッロに続く登板,やや太めだが意外と軽快に動き,声も若々しかった。伯爵は,ヴァイクルに続くハンス・ザックス歌いのブレンデルだった。
 『フィガロ』はこれが14回目,曲目別の「見た回数」ランクのトップを独走している。

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