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Jul 24, 2005

二期会から謹告

 二期会は今月,『フィレンツェの悲劇』(ツェムリンスキー)と『ジャンニ・スキッキ』というフィレンツェを舞台にした悲劇と喜劇というしゃれた2本立てを上演するが,このほど二期会から,

『フィレンツェの悲劇』において演出上一部倒錯的性表現が含まれます。ご理解のうえご鑑賞賜ります様お願い申上げます。    公演監督 栗林義信

という「謹告」のハガキが届いた。二期会のチケットセンターでチケットを買った人あてに送られたものだが,ホームページにも同じ内容がトップに出ている。

 倒錯的性表現とは何を指すのだろうとホームページの公演案内を見ていくと,演出のカロリーネ・グルーバー女史のメッセージがあった。その中で触れられているのはSMと女装であるが,もちろん,具体的なことが予告されているわけではない。
 それにしても,わざわざ「謹告」するということは,よほど過激なのかと思ってしまう。

 1992年7月のロイヤル・オペラ来日公演の『ドン・ジョヴァンニ』では,ツェルリーナがドン・ジョヴァンニに縛られ,鞭で打たれるシーンがほんの一瞬あった。誘惑された結果とはいえ,一応納得ずくでドン・ジョヴァンニと別室に消えたのに,悲鳴を上げて逃げ出すのは,こうしたことがないと説明がつかない,という演出家ヨハネス・シャーフの解釈によるものだった。この説明はなるほどと思わないでもないが,実際の音楽の進行ではツェルリーナが逃げ出してくるまでの時間が短いので,その間にそうしたシーンを見せるのはいかにもあわただしい感じがした。
 この公演では,第2幕の晩餐の場面にもヌードの女性が登場していた。当時,日本一有名な独身男だった皇太子が見に来ていたので,後で週刊誌が「殿下には刺激が強すぎたのでは」などと皮肉を書いていた。

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