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Jan 03, 2006

三都物語――(4) 『ドン・パスクワーレ』

◇5分前
 一度ホテルに帰ってしばし休んでから,オペラに出かけた。

 地下鉄の最寄り駅で降りたのだが,地上へ出てみると自分の居場所がわからなくなった。ウィーンでは,角の建物には必ず通りの名が書いてあったという記憶があるが,ここはそうではなく,さんざん歩き回り,人に聞いたりもした。かなり余裕を持って出かけたはずなのに,7時開演の5分前にやっとスタヴォフスケー劇場にたどりついた。

◇バルコニー席
 劇場の内部は,古典的なオペラハウスの様式をよく保っていて,小さいながらまことに華麗である(定員は638)。
 席は2階(日本式にいえば3階)の「個室」で,中にはコート掛けと鏡がある。ゆったりしているし,上演中に多少体を動かすこともでき,快適である。椅子は3つあるが,1席は後ろで,伸び上がって前の人の間から舞台を見るような感じで,3人まとめてのときにのみ売るようだった。バルコニー席はみな同様(ただし,3+1,3+2,4+2などいろいろな大きさがある)で,この後ろの席を除いた座席数は570ぐらいとなる。
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◇発明家の家
 この日のパヴェル・ミクラーシュティクという人の演出の『ドン・パスクワーレ』(ドニゼッティ)は,その前々日が初日だが,この日も「プレミエの2回目」と表示されていた。1日目とは少しメンバーの入れ替えがあったようだ。指揮者はオリヴェル・ドホナーニで,95年・97年に東京で見た『ドン・ジョヴァンニ』の指揮をしていた人だった。
 プログラムはチェコ語と英語で書いてあったが,始まってみたら,字幕もチェコ語と英語だった。ドン・パスクワーレは発明家という設定で,歯車で動く道具や自転車などいろいろな「近代的」な機械に囲まれている。原作にはない(と思うが)バレリーナ6人が夢の中の人物として登場し,はね回るのがおもしろい。歌手はいずれも芸達者で,喜劇を喜劇らしく,軽やかにこなした。
 劇場は小さくても,休憩時のビュッフェはなかなか充実していて,無秩序に人が群がるのはウィーンと同様だった。

◇小雨の町
 9時半に終わると,外は小雨が降っていた。
 旧市街広場まで歩き,レストランに入る。チェコ風の料理が大部分「品切れ」だったのは残念だったが,スープで暖まり,チェコのビールを飲み,充実した1日をしめくくった。
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