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Jan 08, 2006

三都物語――(6) 『ヘンゼルとグレーテル』

◇ダメもと
 今回の旅行では,ウィーン2泊めの国立歌劇場の『ローエングリン』については,最初から予定して切符の手配をしておいた。インターネットで,座席表を見て席の位置まで確認して予約することができた。
 それ以外は特に予定はしていなかったが,プラハでオペラを見た勢いで,ウィーンの第1夜も,ダメもとでフォルクスオーパーに行ってみようということにした。この日の出し物は,クリスマス・シーズンの定番『ヘンゼルとグレーテル』である。
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◇当日券
 地下鉄で「四角形の他の3辺」をたどってヴェーリンガー通り・フォルクスオーパー駅で降りた。ウィーンの庶民的なオペラハウスであるフォルクスオーパーは,前に来たときと比べて外壁の色が変わって,少し華やかになっていた。当日券売り場へ行ってみたところ,案の定「売り切れ」の表示が出ている。しかし中に人がいるので念のため聞いてみたところ,なぜか2枚あるといって1枚56ユーロの切符が出てきた。
 フォルクスオーパーはここ数年,オペレッタ以外の演目が増えていて,今シーズンの予定を見ても『カルメン』『蝶々夫人』『フィガロの結婚』など「普通のオペラ」が多く並んでいる(一方でミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』もやっている)。
 普通の平日は10時か10時半に終了するような時間設定だが,今日は子供向けに9時に終わるよう7時開演である。少し時間があったので,両替をし,軽食をとった。
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◇因縁の歌手
 会場へ入ると,子供でいっぱいだった。親や祖父母に連れられ,多くはきちんとした服装をしてきている。結局,客席の半分ぐらいは子供で,かなり騒がしかったが,序曲が始まると一応静かになった。
 往年の名歌手カール・デンヒの演出で,リアルなお菓子の家が出てくる楽しい舞台だった。しかも魔女役はマーラ・ザンピエリで,この日がフォルクスオーパー初登場だった。ザンピエリは,二十数年前にいわゆるひとつのハネムーンでウィーンに来たとき,国立歌劇場のヴェルディ『マクベス』でマクベス夫人を歌っていた。その後は聞く機会がなかった因縁の歌手に,思いがけない形で再会した。

 終演後,ステージに背広の人が出てきて,なにやらセレモニーが始まった。プログラムに挟まれたメンバー表をよく見ると,兄妹の父親ペーター役のウィクス・スラッバートという人の告別公演と記されていた。感謝状(?)が贈られ,本人のスピーチがあり,子供たちも神妙に聞いて拍手をしていた。上手側バルコニーにはテレビカメラも入っていた。

 終わって,こんどは四角形の1辺をトラムで帰り,ホテルの近くのイタリアンの店で夕食とした。

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