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Jan 13, 2006

三都物語――(7) 雪のウィーン

◇トラム
 翌日,8:30を過ぎてやっと朝の明るさになった町へ出た。まずは概観というわけで,地下鉄と違って外が見えるトラム(路面電車)に乗って,リンクを4分の3周してみた。ヨハン・シュトラウスの像でおなじみの市立公園も冬枯れで寂しげだ。一方で,そこらじゅうにあるクリスマスの飾りつけが華やかさを提供している。
 途中で雪が降ってきた。E0512_2Wien_4

 リンク南西部のブルク門でトラムを降り,王宮へ。名物の観光馬車を引く馬もコートを着ていて,中には耳にもカバーをした馬がいた。

◇伊万里焼
 ハプスブルク家の銀器・食器コレクションの展示と,シシィ博物館の共通チケットを買って王宮内に入った。日本語を含むいくつかの言語のイヤホンガイドがあり,ありがたいことに無料だった。客に食事を「ほどこす」など,おかしな日本語も聞こえてきたが。E0512_2Wien_5

 銀器・食器の展示では,華麗なヨーロッパの食器の間に伊万里焼のコレクションの部屋があり,落ち着いた雰囲気でほっとした。
 シシィ博物館は,フランツ・ヨーゼフ1世とエリザベート(愛称シシィ)の成婚150年の2004年に開館したもので,実際に皇帝夫妻が使っていた部屋をそのまま利用している。新しい施設なので,映像や音声を駆使したわかりやすい展示になっている。

◇50年
 外へ出ると,雪はますます激しくなっていたので,コートのフードをかぶって歩いて国立歌劇場へ。当日券売り場で,インターネット購入した当夜のチケットを受け取った。ユーザーIDを提示するだけで,まったくスムーズに発券された。E0512_2Wien_6

 ケルントナー通りの店で昼食をとって暖まったあと,歌劇場裏に新しくできた国立歌劇場博物館で,戦後の劇場再開50年の展示を見た。入場料は3ユーロしたが,展示は1部屋だけだった。

 1980年の初の日本公演のポスターもあってなつかしい。50年前のものとしては,当時総監督だったカール・ベームが,ブルーノ・ワルターあてに送った出演依頼の電報があった。バレエ関係では,ヌレエフの衣装などが展示されていた。E0512_2Wien_7


 雪は小やみになったが,風は強く,少し歩いただけで体が冷える。やむなく,カフェに入ってコーヒーとケーキとする。

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