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Feb 05, 2006

三都物語――(11) ブダペスト国立歌劇場

◇昼食抜き
 国立歌劇場の内部見学ツアーが4時からある。国立歌劇場では今夜は『コシ・ファン・トゥッテ』があるが,見るかどうかはなりゆきまかせということにして,見ることになっても一応対応できる服装にし,休む間もなくホテルを出た。
 ホテルのすぐ前に地下鉄3号線の駅があり,3日間チケットを買った。窓口のおばさんは「今日からのチケットか」となぜかドイツ語で訊いてきた。ブダペストの地下鉄3路線がすべて集まるデアーク・フェレンツ・テール駅で1号線に乗り換え,オペラ駅で降りると,国立歌劇場が目の前にそびえていた。色合いはくすんでいるが,手の込んだ華麗な装飾がほどこされている。とうとう昼食を買うひまもなかった。E0512_3BP_02

◇靴にカバー
 内部見学ツアーは英語・ドイツ語・イタリア語・フランス語があり,それぞれのガイドのところに集合する。最初に,靴にビニール袋のカバーをするよう求められた。英語のガイドは美人の学生だった。
 まず,平土間の客席に座った(他のガイドと重ならないように見学の順番が調整されているらしい)。ガイドが「みなさんはどこのオペラハウスに行ったことがありますか」ときき,アメリカ人が「Houston Grand Opera!」と陽気に答えた。うーん,カルチュラルお上りさんめ! 私が「Vienna」と言うと,それを受けて「この劇場の建設にあたっては,その少し前にできたウィーンやパリのオペラの影響を受けています」と「概論」の説明が始まった。
 馬蹄形の古典的なオペラハウス仕様で,プラハのスタヴォフスケー劇場よりは大きく,ウィーン国立歌劇場よりは小さい。舞台では,今夜の『コシ・ファン・トゥッテ』の舞台装置の組み立てをしている。バックステージも含めたステージの大きさは,ロンドンのロイヤル・オペラハウスの次に大きいという。
 続いて,2階正面の貴賓室とお付きの部屋,シシィ(皇妃エリザベート)愛用の部屋(下手,オーケストラピットの真横),優美な曲線を描く階段などを回った。天井や壁面の絵や装飾も美しく,さらにいろいろな曲の初演ポスター,リストやコダーイなどの胸像もあって,見所いっぱいだった。

◇後日談
 帰国後,1月にNHK BSでベルリン・フィルの2005年ヨーロッパ・コンサートの放映があり,なんとこのブダペストの国立歌劇場での公演だった。客席や天井画も映ったので,食い入るように見てしまった。しかし,あの小さなホール(客席は1300ほど)でベルリン・フィルの大音響を聞いたらもう音が充満してしまうのではないかと思った。

 それから,われわれの1週間ぐらい前にブダペストで歌劇場を見学し,帰国後このBSの放送を見たmitsukoviolaさんの sotto voce というブログを発見した。順序は違うがプラハ,ウィーンにも行き,ウィーンの『ローエングリン』も見たとのこと。
 われわれにはまったく無縁だった快晴のブダペストの写真がまぶしい。

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