« 三都物語――(14) 閉ざされたクリスマス・イブ | Main | 三都物語――(16) フィナーレ »

Feb 08, 2006

三都物語――(15) ミサ,それ無にす,雑念を

◇青空
 翌朝,クリスマスの日,早めに朝食を食べて,急いで荷造りの仕上げをし,チェックアウト。しかし,夕方このホテルに空港までの車の迎えがくるので,トランクを預ける。E0512_3BP_11

 地下鉄とバスを乗り継いで王宮へ行く。昨日までと違って,クリスマスの朝を祝福するように,青空が広がり,日があたっていた。この旅行で唯一のちゃんとした青空だった。バスが着いたのは王宮の南東の端の方で,昨日見た中心部の方まで歩く。王宮といっても店があり,人家があって,街と融合している。
E0512_3BP_12

◇ミサ曲 ハ長調
 マーチャーシュ教会に着いたが,ミサのことは書いてない。ただ「tourist は13:00まで入るな」という掲示があり,ミサがあるらしいということはわかる。ガイド氏の情報のようにベートーヴェンのミサ曲が演奏されるのかどうかはわからなかったが,ともかく入ってみる。
E0512_3BP_13

 昨日「準備中」だった内部に,ほぼ「満員」の人が集まっていた。10時になり,神父と助祭が入場し,後ろの聖歌隊席からオーケストラが鳴り響いて,ミサが始まった。ベートーヴェンのミサというのは,『ミサ・ソレムニス』以外にたしか1曲 C-dur のがあったような記憶があったが,聞いたことはなかった。しかし,聞こえてくる音は,まぎれもなくベートーヴェンの音だった。(帰国後,CDを買った。確かに 作品86の C-dur のミサというのがこの時の曲だった。)
E0512_3BP_14
 定型どおり,ミサは進行した。神父はラテン語で祈りを唱え,ハンガリー語で説教をし,またラテン語でミサ曲を導入する聖歌を歌った。良い声というわけではなかったが,音程は正確で,ミサ曲の各曲への導入をきちんと果たした。神父さんには絶対音感が必要らしい。オーケストラは,少なくとも管楽器はプロが中心ではないかと思う。要所を締めた端正な演奏だった。E0512_3BP_15


◇ラザニア
 12時少し前にミサは終了した。一応カトリック系の学校の出身者の私にとって,なつかしく,また心の洗われる時間だった。英語を教わったハンガリー人のN神父のことを思ったりもした。
 外へ出ると,青空は消えていて,また曇り空が広がっていた。人々は晴れやかにクリスマスのあいさつを交わしている。
 王宮の地域にはいくつかの博物館・美術館があるのだが,いずれもクリスマスで閉まっていた。北西の端まで歩き,モスクヴァ広場からトラムに乗った。橋を渡ってペスト側へ行き,地下鉄に乗り換えてで中心部へ行く。
 レストランはやはりクリスマスで休みのところが多く,かなりあちこちさまよった末,1時半ごろ,やっと見つけたイタリア・レストランに入る。スープとラザニア,サラダ各1人前を頼んだら,ラザニアはちゃんと2つに分けて持ってきてくれた。

|

« 三都物語――(14) 閉ざされたクリスマス・イブ | Main | 三都物語――(16) フィナーレ »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/23118/8558209

Listed below are links to weblogs that reference 三都物語――(15) ミサ,それ無にす,雑念を:

« 三都物語――(14) 閉ざされたクリスマス・イブ | Main | 三都物語――(16) フィナーレ »