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Mar 11, 2006

一人文化の日――旧万世橋駅

 昨年2月と同様,某平日の午後,休日出勤の代休をとって個人的な文化の日とすることにした。

 まず出かけたのは,今年5月14日限りで閉館になる交通博物館(東京・神田須田町)。閉館に伴うイベントとして開催されている「旧万世橋駅遺構特別公開」に出かけた。平日は1回20分で17回,土日祝日は1回15分で26回開催されていて,この日の13:10の回を予約しておいたものである。0603mansei1
 明治末から大正にかけて,万世橋駅は中央線の終点で,繁華街にそびえる赤レンガの大ターミナルだったが,やがて中央停車場(東京駅)ができて万世橋はターミナルでなくなり,関東大震災で焼失した。簡素な2代目駅舎のあと,1936年に3代目の駅舎ができたが,そのときにそれまでの万世橋駅の基礎を利用して駅に併設されたのが交通博物館の前身の鉄道博物館だった。万世橋駅の廃止は戦時中の1943年である。0603mansei2

 20分のツアーの割には,30分前からものものしく予約のチェック,集合,点呼,注意事項の説明などがあった。定刻となり,ぞろぞろと展示室を横切り,脇の廊下の途中のドアをくぐると,石組みのアーチが見える部屋になっていた。ここで6分間の解説ビデオを立ち見してから,ホームへ通じる古い階段を登る。階段のへりが欠けているのは,戦時中に金属を供出したためだという。0603mansei3

 登った先は,ホームの上に顔を出したガラスの小部屋になっていて,春の日差しがまぶしい。中央線の上下線の間にあるあの古いホームである。すぐ脇を中央線のレンガ色の電車が地響きをたてて通過していくのを,二度と見られない位置から写真に撮って,あっけなく終了となった。

 交通博物館に初めて入ったのは,小学校3年の夏で,その夏休みの最大のイベントだった。宿題の絵日記の中で,この日の項は,模型鉄道パノラマの絵など4ページの「特大号」だった。
 新しい「鉄道博物館」が大宮に開館するのは,2007年の鉄道記念日の予定である。

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