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May 20, 2006

ロジーナとケルビーノの年齢

 数年前の『二期会通信』(二期会オペラ愛好会の機関誌)に載った増井敬二氏の連載に,『フィガロの結婚』の登場人物の年齢についての考察が書いてあった。
 『フィガロ』だけでなくボーマルシェの3部作全部を詳しく見ての推定なので,結論だけを引用するのは申しわけないが,それによると『フィガロの結婚』の時点での年齢は,フィガロが30歳,スザンナが23~24歳,アルマヴィーヴァ伯爵が24~27歳,伯爵夫人(ロジーナ)が21~22歳,ケルビーノが13歳と考えられるという。

 これを見ると,ロジーナとケルビーノが若いのに驚く。
 ロジーナは夫の愛が失われたことを嘆いたり,ちょっと悟ったようなことを言ったりしているが,たかが二十代の始め,大学生の年代である。『ばらの騎士』のマルシャリンも音楽の感じよりずっと若い設定だが,それよりさらに10歳ぐらい若い。
 ケルビーノも,ませたことも言っているが,まだ思春期の始めの方である。13歳で軍隊へ行っても何の役にも立たないと思うのだが。しかしこれが「急成長」し,三部作の最後『罪ある母』ではロジーナの不倫相手となる。

 考えてみると,オペラでは,サロメ,蝶々夫人を始め,十代の(または十代でもおかしくない)登場人物はけっこういる。結婚年齢が高くなった今日(の特に日本)とはかなり感覚が違うようだ。

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