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Jun 12, 2006

ボローニャ歌劇場『アンドレア・シェニエ』

 10日(土)午後,ボローニャ歌劇場の3つめの演目『アンドレア・シェニエ』を見に出かけた。開演時間ぎりぎりに東京文化会館に着くと,楽屋口の前にカメラマンが大勢待機している。経験上これはたぶん…,とおもいつつ入場。開演時間になって1階左の入り口から登場したのは,やっぱり小泉首相だった。約20名の一行である。客席から拍手とブーが起き,オーケストラの人も興味深そうに立ち上がって見ていた。
 オペラで首相に出くわすのは,去年6月のサンカルロ,10月のバイエルン,今年4月のホールオペラに続いて1年間で4回目である。お主も好きよのう――退任したらオペラ三昧したいと本気で思っているのではなかろうか。

 『アンドレア・シェニエ』もホセ・クーラ,グレギーナ,グエルフィと歌手が揃い,全体に日本の舞台にも慣れて充実した上演だった。クーラは前のボローニャ来日(2002)のときにはカヴァラドッシを聞いたが,そのときよりも声につやがあって好調だった。ただ,音程によっていちいち音色が違うのが少々気になった。
 この曲,権力者が若い女に手を出そうとする構図は『トスカ』と同じ,時代も1789年から1795年で,『トスカ』の1800年と非常に近い。ただし,『トスカ』での権力者スカルピアが旧体制側なのに対し,この曲のジェラールは革命側である。そして,ヒロインが進んで獄に入って最期を共にするのは『アイーダ』と同じだ。ただし,今回の舞台の牢獄は,すぐ脱出できそうな目の粗い格子だった。

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