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Jun 11, 2006

ボローニャ歌劇場『連隊の娘』『イル・トロヴァトーレ』

 ボローニャ歌劇場の4回目の日本公演が,3日に始まり,3日(土)の『連隊の娘』(ドニゼッティ),続いて4日(日)の『イル・トロヴァトーレ』を見た。

 『連隊の娘』は初めて見る演目で,オペラの合唱曲集によく入っている「ラタプラン」以外はほとんど曲を知らなかったが,ドニゼッティらしい単純で美しいメロディの洪水だった。初日だったせいか,アンサンブルはいまひとつまとまりを欠いたが,タイトルロール(と言うのかどうか)のボンファデッリは細くて美人,コロラトゥーラも巧み,相手役トニオのフローレスもまあまあ鮮やかで,楽しい上演だった。
 予告されていたのによく見ていなくて当日びっくりしたのは,伯爵夫人役がオブラスツォワだったこと。18年前のメトのアズチェーナを聞いて以来で,たぶん六十代半ばだろう。もちろん貫禄十分。
 オーケストラが,金管・打楽器の入ったトゥッティでも伴奏のリズムが軽やかなのが印象に残った。

 『イル・トロヴァトーレ』は,これまたダニエラ・デッシー,ロベルト・アラーニャ,アルベルト・ガザーレという豪華メンバーだった。デッシーはボンファデッリほど細くはないがかなりの美人で,適役かつ「適声」,ナマで聞くのは初めてのアラーニャも良かったが,もう少しリリカルな役の方がいいのかもしれないと思った。プログラムに掲載されているインタビューによると,どんなタイプの役でも歌うということだが。
 舞台は,最初と最後が城壁と大階段でいかめしく,左上に大きな月(Luna伯爵を象徴?)が出ていて,人々を見下ろしていた。途中,すぐ後ろの席にスコットランドのキルトをはいている人がいるなと思ったら,それが演出家だった。
 この曲,いつも思うのだが,最後,マンリーコが連れて行かれてから処刑されるまでの時間が短すぎて,あっけない。もう少し時間がある方が,最後のアズチェーナの言葉が生きると思うのだが。

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