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December 2006

Dec 25, 2006

「どちらかに必ず」入る数字――数独のはなし (4)

 中断していた数独のはなしだが,文庫サイズの数独の本を1冊終えた(→参照)あと,1か月ほど休んで,こんどは新書版の本を買い,前ほどの密度ではないが,主に帰りの電車の中で取り組んでいる。
 書店で見比べて,マス目の大きめの本を選んだ。それは,私の場合,答えの数字を入れる前に,いろいろ書き込むからである。

 答えのわかる手前のもっとも有力な情報は,3×3のブロックの中で,2つのマスのどちらかに,ある数字が必ず入るという情報である。例えばブロック内のA・Bという2つのマスのどちらかに3が必ず入るとわかったら,AとBの左上隅に小さく3と書いておく。A・Bがある列に並んでいるときは,その列には3はもう入らないから,他の場所の検討をする上で重要な手がかりとなる。
 進行していって,Aのマスに3以外の数字が入ったら,3の行き場所はあとはBのマスしかないから,直ちにBが3と確定する。ここでさらに,BまたはCに4,CまたはDに5が必ず入るとわかっている場合は,Bが3と確定すれば4の入る場所はCしかないし,Cが決まれば5の行き先はDしかないので,BCDが連鎖反応で確定する。
 また,A・Bのどちらかに必ず3と4が入るとわかったら,A・Bは3と4で「予約済み」となり,そこはもう埋まったとみなして進んでいくことができる。

 「どちらかに必ず」以外の「入る可能性がある」数字は,必要に応じて,右下隅になるべく小さく書いておくことにしている。

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Dec 16, 2006

蕎麦屋酒@更科

 更科系統の本流の店・錦町更科で,2時から酒を出すようになったのは今年2月だった。その後,しだいにつまみのメニューが充実し,営業時間も伸びて8時までになっている。ただし,そばがなくなって早じまいすることもあるようだ。

 お徳用は,1) ビール中びんまたは酒,2) 板わさまたはそば味噌,3) もりまたはかけ,からなる「セット」\1000である。当然,そばは最後で,その前に他のつまみを頼むことになる。ただし,セットのそばはきちんと量があるので,そのつもりでつまみを頼む必要がある。
 卵焼き,焼きのりなどの定番,昼と同じ数種類の天ぷらのほか,季節のメニューがあって,12月のメニューには,鴨ぬき,鴨焼きがある。なす田楽,鳥となすの揚げびたしなど,11月登場のなす料理も健在である。

 今のところ,非常に混み合っているという様子はないので,こうしてネット上に書いてしまったが,なにしろ小さな店だから,1人または2人で静かに飲むべき店である。(3人以上のときは,最近うどん屋からそば屋に変身した「ふくるる」はいかが?)

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Dec 13, 2006

再演の楽しみ――『フィデリオ』『セヴィリャの理髪師』

 新国立劇場の12月は,昨年プレミエの『フィデリオ』『セヴィリャの理髪師』の再演だった。同じ演出の再演というのは,ゼフィレッリ演出の『ラ・ボエーム』(81年・88年のスカラ座来日公演)というような幸運な例外を除いては,新国立劇場という曲がりなりにも常設のオペラハウスができて初めて知った楽しみである。
 再演では,新演出の「何が出てくるかな」というわくわく感はないが,最初の上演を隅々まで覚えているわけはないから,前には見落としていたことに気づくことも多い。一方で,おおよその展開はわかっているので,余裕を持って歌手の歌いぶりなどを見ていることができる。

 この『フィデリオ』は,昨年書いたように,「ナマ着替え」「レオ3挿入なし」「集団結婚式」という「3大特色」を持つ。これはもちろん今回も健在で,(歌手は前回と違うが)レオノーラがかなり太めで,男装してマルツェリーネに惚れられそうもないのも前回同様だった。しかし,これはそもそもストーリーに無理があるのだから,やむを得ない。
 フロレスタンを歌ったステファン・グールドというテノールが,輝かしくしかも派手一方でないいい声だった。ワグナー歌手として活躍している人らしい。とても死にそうな囚人には聞こえないが。
 最後の,音楽の力でねじ伏せるような「解決力」は,今回の方が勝っていた。ここは,アンサンブルの経験値が上がった効果,と解釈しておこう。

 『セヴィリャの理髪師』は,昨年は上演中に地震に見舞われた(→参照)という思い出がある。
 今回は,回り舞台の上に巧妙に作られたセットの中で,去年よりも余裕を持って計算されたどたばた劇が繰りひろげられた。ロジーナが大女,伯爵が小男なのを生かして(?),踏み台に乗って抱擁したりするアイディアもよかった。(ここは去年はどうだったのか,記憶がない。)

 これで,今年のオペラは終わり。新国立劇場11回のほかは,サンクトペテルブルクのマリンスキー劇場(『指輪』),ボローニャ,メト,フィレンツェで,計22回だった。

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Dec 11, 2006

道後温泉の『復活』

 どの程度珍しいことなのかはわからないが,私は47都道府県すべてに足を踏み入れたことがある。

 首都圏以外の場所へは,小学校4年のとき,福島にあった親戚に行ったのが最初である。上野駅で何時間か並ぶ覚悟で出かけたが,予定の列車の前の臨時列車に乗ることができた。東北本線の全線電化の前で,蒸気機関車が引いていた。
 以来,東北には何かと縁があり,学生時代に全県を訪れ,また北海道へも行った。
 近畿は,京都・大阪・兵庫・奈良へは仕事でよく行ったが,その他の県を訪れたのはだいぶ後で,乗ったことのない鉄道に乗りに行った結果である。
 ふつうは行く機会の少ない鳥取へは,たまたま出張があり,ついでに島根に足を伸ばした。九州へは,90年代半ばに何度か用事ができて,全県へ行き,帰りに山口県にも寄った。四国は,香川・徳島は80年代に行ったが,高知に行ったのは90年代後半だった。

 結局,20世紀中に唯一行けなかった県は愛媛だった。
 世紀が変わって間もない2001年4月,高知・愛媛へ出かけた。行きは寝台特急「サンライズ瀬戸」に乗り,朝日にきらめく瀬戸大橋を渡った。土佐くろしお鉄道と予土線で四万十川沿いの新緑を堪能してから愛媛県に入り,宇和島に泊まった。
 翌朝は松山。路面電車で市内を回り,道後温泉本館の湯に入った。
 その脱衣所兼休憩室で,裸のままなにやら厚い本を読んでいるおじいさんがいた。おじいさんが本を置いて席を立ったときにちらりと見たら,世界文学全集の1冊で,トルストイの『復活』だった。

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Dec 04, 2006

2つの『夕鶴』

 11月30日の朝刊に,木下順二氏の訃報が出た。
 40年前にすでに『夕鶴』が国語の教科書に載っていたから,ずいぶん昔の人のような気がしていたが,『夕鶴』は作者の三十代の作品で,その後も長く「現役」の劇作家なのだった。

 團伊玖磨の歌劇『夕鶴』は,この戯曲をそのまま台本にしている。この点,同じく戯曲のかなりの部分をそのまま用いたオスカー・ワイルド=リヒャルト・シュトラウスの『サロメ』を思わせる。
 歌劇『夕鶴』の成功の大きな要因が台本の良さにあったことは,作曲者が台本も手がけた後の作品と比べるまでもない。團伊玖磨のオペラでは,結果として,最初の作品が最大の成功作となった。

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 大仕事が(ほんとうは永久に終わりがない仕事だが),ともかくも一段落し,俗世間に復帰した。ブログにも少しずつ復帰したい。
 暖かい晩秋で,ところどころで遅い紅葉が美しい。

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