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March 2007

Mar 30, 2007

しゃぼん玉消えた――追悼・植木等

 ときどき行く飲み屋で,「昭和レトロ」を売りにした立ち飲みの店がある。その看板は昔の映画の看板を模したもので,その中心には植木等がいるし,店内では植木等の歌がしょっちゅう流れている。
 植木等死去の報道があった日,その店に行った。「今日は追悼で半額じゃないの?」と言ったら,「いやあ,それはちょっと。でもあちらにちゃんと…」と店長が指さした台の上には白いユリの花が飾ってあった。

 クレージーキャッツをいちばん多く見たのは「しゃぼん玉ホリデー」でだった。いつも,病気のお父さんとその看病をする娘たちの定型ギャグがあり,最後に植木等が出てきて「お呼びでない? お呼びでない? こりゃまた失礼しました」と言って終わるのを毎週見ていた。植木等が座頭市のパロディ「植木市」というのをやったのも,たぶんたった1回のことなのに印象に残っている。

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Mar 19, 2007

Pasmoの始まり

 首都圏では昨日から Pasmo の使用が始まった。JR東日本の Suica と相互利用が可能になったので,さっそく昨日の昼前,私鉄の改札でモバイル Suica の携帯をセンサーにかざしたら,ちゃんと入れた。今まではパスネットを取り出して,機械に通さなければならなかったので,なんだか不思議な気分である。昨日は試さなかったが,バスにも使えるのはまことに便利だ。
 クレジットカードからオートチャージ(一定の残高以下になると改札口を通過するときに一定の額を自動的にチャージする)もできるし,記名式なら子供用のカードもある。これで,運賃支払いについては,ひとつの理想型が実現した。
 こうなると「目障り」なのが,東京の市内交通が東京メトロと都営地下鉄に分かれていることである。両者を乗り継ぐと高いし(割引はあるが),何よりもわかりにくい。これにはいろいろな歴史的事情があるのだが,経営統合が無理なら,(できればバスも含めて)運賃体系の統合をしてほしい。

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Mar 17, 2007

『カラヤンとフルトヴェングラー』

 このところ日ごとに寒くなり,昨日は東京では初雪が舞った。――と,3か月前に書くのだったら普通だが,今は3月も半ば過ぎである。神保町三井ビルのアンズも,咲き始めたところで立ち止まって,寒さに震えている。

 中川右介『カラヤンとフルトヴェングラー』(幻冬舎新書;→参照)を読んだ。ベルリン・フィルの音楽監督の座をめぐる事件・エピソードは個々にはいろいろ読んだことがあるが,この本の「文脈」の中で読むと,なるほどそうだったのかと興味は尽きない。
 タイトルからは外されているが,この本のもう一人の主人公はチェリビダッケである。戦後のベルリン・フィル再建にチェリビダッケが果たした役割を始め,チェリについては知らないことが多かった。

 一般に,音楽監督や常任指揮者の地位・権限やオーケストラと指揮者の関係が大きく変わったから,この本にあるような「闘い」は今後はほとんど起こりえない。ただ,一定の地位にある指揮者が,常に若い指揮者の登場を警戒しているということは,今もあるようだ。
 昔聞いた話だが,日本の某オーケストラで,西欧系名誉指揮者が,若手の指揮者を客演指揮者にどうかと紹介してくることがあったが,ほとんどがダメ指揮者だったという。しかし考えてみると,有名指揮者は世界中を忙しく飛び回っているから,他の指揮者の演奏を聴く機会は非常に少なく,「業界事情」にうといに違いない。

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Mar 04, 2007

ドレスデンから

 2月下旬の某日,池袋の焼鳥屋(→参照)にいたところ,西洋人のたぶん四十前後の男女が,ドイツ語をしゃべりながら入ってきた。女性は酒を,男性はビールを頼み,料理は,並んでいる串を指さして「This one.」などと言って注文した。
 最初は口を出さないでいたが,私の頼んだものが気になるようだったので,これは鶏の挽肉のだんご,これは a kind of green pepper などと英語で説明してやった。

 それをきっかけにきいてみたら,来日中のドレスデン・フィルハーモニーの,女性はヴァイオリン,男性はヴィオラ奏者で,池袋のMホテルに泊まっているのだった。今回はドレスデン聖十字架合唱団といっしょの日本・韓国ツアーで,翌日はモーツァルトのレクィエム,その次はマタイ受難曲(最初,真大樹難局と変換された)という予定だとのこと。
 2人とも非常にきちんとしたわかりやすい英語をしゃべる。私は,昔ドイツ人の神父さんに英語を習ったことがあり,そのお姉さんは戦前のドレスデンのオペラ歌手だった,という話をした。2人は,この秋にドレスデンのオペラの日本公演があることもよく知っていて,『タンホイザー』とあと何だっけなどと言っていた。

 何かお薦め料理はと聞かれて,マスターは「モツ煮はどうですか」と答えた。しかし,豚や牛の内臓だと説明してやったら,「うーん,それは勘弁」という。それで,私は自分が最初に食べた鶏とダイコンの煮物を,うす味でポトフのような感じだと薦めたら,2人とも喜んで食べていた。
 たまたま他の客からお茶漬けの注文があり,マスターは,だしをとる作業を始めた。この店では,お茶漬けの注文があると,そのつどカツオ節のだしをとる。これは何をしているのかというので簡単に説明したら,2人は「Interesting!」と言いながら身を乗り出して見ていた。

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