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Mar 17, 2007

『カラヤンとフルトヴェングラー』

 このところ日ごとに寒くなり,昨日は東京では初雪が舞った。――と,3か月前に書くのだったら普通だが,今は3月も半ば過ぎである。神保町三井ビルのアンズも,咲き始めたところで立ち止まって,寒さに震えている。

 中川右介『カラヤンとフルトヴェングラー』(幻冬舎新書;→参照)を読んだ。ベルリン・フィルの音楽監督の座をめぐる事件・エピソードは個々にはいろいろ読んだことがあるが,この本の「文脈」の中で読むと,なるほどそうだったのかと興味は尽きない。
 タイトルからは外されているが,この本のもう一人の主人公はチェリビダッケである。戦後のベルリン・フィル再建にチェリビダッケが果たした役割を始め,チェリについては知らないことが多かった。

 一般に,音楽監督や常任指揮者の地位・権限やオーケストラと指揮者の関係が大きく変わったから,この本にあるような「闘い」は今後はほとんど起こりえない。ただ,一定の地位にある指揮者が,常に若い指揮者の登場を警戒しているということは,今もあるようだ。
 昔聞いた話だが,日本の某オーケストラで,西欧系名誉指揮者が,若手の指揮者を客演指揮者にどうかと紹介してくることがあったが,ほとんどがダメ指揮者だったという。しかし考えてみると,有名指揮者は世界中を忙しく飛び回っているから,他の指揮者の演奏を聴く機会は非常に少なく,「業界事情」にうといに違いない。

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