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Apr 30, 2007

パリの歩き方

 昔,初めて海外に出かけ,パリに行ったとき,最初は建物や街並みばかり見ていたが,少しして,人々の歩く姿が男女とも颯爽としていて,まことに格好いいことに気づいた。おどおどした感じがなく自信に満ちていて,スピード感がある。
 これにはまず,脚が長いという要素が大きい。ただ,それだけなら西洋人並みの日本人だって当時すでにある程度の数いたし,実際の歩行の速度は身長との比例以上に速いわけではない。ポイントは,背筋が伸びていることと,脚を出す速度とタイミングなのではないかと思った。

 その少し後,郷里の横須賀でみなと祭りのパレードを見たことがある。そこで,吹奏楽やバトントワラーの華やかな行進の合間に,米軍兵士4名による,独立戦争のころの姿でのパフォーマンスがあった。単に歩くのが主で,ときどき隊形を変えたり,向き合って銃をぶつけ合ってガチャッと音をさせたり,止まって号令をかけたり,というだけのことなのだが,これまた歩く姿が良かった。

 オペラではよく兵士の行進がある。70年代に日本のオペラ団体が『ファウスト』を上演したとき,有名な兵士の行進の場面で,音楽がなかったらとぼとぼと歩いているようにしか見えないような行進があった。舞台の狭さなど,難しい条件はあることは承知しつつも,とても戦えそうにない軍隊の姿に,さすが戦争放棄の国と苦笑させられた。
 もちろん,その後,オペラでの集団の演技が全体に格段に良くなっている中で,この点もかなりの進歩を遂げている。

 最初のパリでのことだが,少しして,女性がかなりの確率でノーブラであることに気づいて,歩き方からそちらに注目点が移行してしまった。

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