死のアリアによる変奏曲
ミステリーをあまり多く読んでいるわけではないが,クラシック系の音楽家・音楽界が出てくるものでおもしろかったものに,ポール・マイヤーズ(Paul Myers)の2冊
『死の変奏曲』創元推理文庫 1989
『死のアリア』創元推理文庫 1990
がある。イギリス情報部から足を洗って音楽マネージャーとなったマーク・ホランドを主人公とするシリーズである。ミステリーとしては,前に書いたトマス・ハウザー『死のシンフォニー』より正統的で,すぐれたエスピオナージュである。登場する音楽家の行動や発言が実にリアルで,生き生きしていると思ったら,それもそのはず,訳者の解説によると,作者はかなり高名なレコード・プロデューサーだという。
いま手元に『死の変奏曲』の方がなくて確認できないが,この本の解説を書いていたのが,推理小説作家の息子でかつ音楽評論家というまさに「適役」のYR氏だったと思う。
このシリーズは,90年当時,すでに5点が出ていたとのことだが,翻訳が出たのは上記の2冊だけのようである。
(参考情報:音楽ミステリーのかなり完備したリストはここ)
TrackBack
TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/23118/17424939
Listed below are links to weblogs that reference 死のアリアによる変奏曲:

Comments