« 『くるみ割り人形』の物語 | Main | 19世紀のダイアリー »

Jan 21, 2008

『ペール・ギュント』の物語

 前回書いた『くるみ割り人形』と同様に,ナレーション付きで『ペール・ギュント』の第1・第2組曲を演奏したことがある。こちらは,元が劇の付随音楽だから,筋書きと関係のない曲が続くということはなく,曲を物語の順序にしてナレーションを入れること自体はそれほど難しくなかった。
 しかし,ファミリーコンサートなのに,話がまるで子供向きではないことが問題だった。結婚式場から花嫁イングリッドを拉致し,そのイングリッドに飽きると放浪の旅に出,戻ると母オーゼが死に,また放浪して山師となり…という具合で,なんともはやひどい話なのである。しかも,第2組曲の最初の「イングリッドの嘆き」というのも,イングリッドは拉致されたことを嘆いているのではなく,拉致したペール・ギュントが相手にしてくれないことを嘆いているのだった。

 筋書きを見ただけではさっぱり魅力がわからないこの『ペール・ギュント』の付随音楽は,26曲もあったという。もしこれをフルに使って劇を上演したら,何時間かかるのだろうか。

|

« 『くるみ割り人形』の物語 | Main | 19世紀のダイアリー »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/23118/17771458

Listed below are links to weblogs that reference 『ペール・ギュント』の物語:

« 『くるみ割り人形』の物語 | Main | 19世紀のダイアリー »