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Feb 10, 2008

マリインスキー『イーゴリ公』

(承前)
 マリインスキー・オペラのもうひとつの演目『イーゴリ公』の日は大雪だった。この劇場の前回の来日時にも『ジークフリート』の日が雪だったのを思い出す。
 会場は久しぶりのNHKホール(このところなるべく横浜へ行くようにしていた)で,席は,私見ではこのホールでは最良の席である3階サイドの前の方だった(2階のセンターなんかよりずっといい)。

 このオペラはボロディンが完成できずに終わり,一応完成させたリムスキー=コルサコフ+グラズノフの版にも毀誉褒貶があるようで,上演の数だけ版があるという。今回の版は12月の北京公演で初演された「2007年ゲルギエフ版」だとのことで,プログラムに書いてあるものから変更になり,この版の構成を説明したリーフレットが挟んであった。
 『3つのオレンジ』と対照的に,背景の建物の書き割りが少しデフォルメされて軽い感じなのを除いて,古色蒼然のどっしりした舞台だった。これはこれでロシア・オペラの魅力である。
 配布されたメンバー表からタイトルロールの歌手が変更になり,その歌手が非力なのが残念だったが,大合唱とバレエが堪能できればそれでよい。それこそ版によるのだろうが,この曲の合唱は曲の半分ぐらい舞台にいるのではないだろうか。
 「ポロヴェツ人の踊り」の振り付けは,なんと1909年ものを踏襲していた。

 この日は,今回の公演の最終日で,カーテンコールでは恒例の花吹雪が舞った。降りてきた看板には「2011年にまた会いましょう」と書いてあった。

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