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Mar 08, 2008

ジョン・カルショーの自伝

 デッカのレコード・プロデューサーだったジョン・カルショーの自伝『レコードはまっすぐに』(山崎浩太郎訳;学研)をようやく読み終えた。昨年12月に同じ著者の『ニーベルングの指輪――リング・リザウンディング』(学研)を読んだあとすぐに入手し,12月に「来週あたり集中的に読むようにしよう」などと書いた(→参照)が,はっきり言って前著ほどおもしろくなくて,読むのに思わぬ時間がかかってしまった。
 自伝のつもりだから,デッカ入社前のことが長い。戦勝国イギリスの軍隊にも多くの不合理・不条理があったことを知ったのはまあ有益だったが,物語としてはおもしろくない。しかも未完となったので,まとまりは悪いし,データの誤りもある(訳注でいろいろ指摘がある)。

 前著のようなひとつのテーマによるものではないので,少なくともレコーディングに関しては「指輪以外」の落ち穂拾いである。それでも,その中のエピソードには,カラヤン,デル・モナコ関係のものなど,印象に残るものが多い。ジュゼッペ・ディ・ステファノも何度も登場するので,先日の訃報を目にしたときに,知人が亡くなったような気がした。

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