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April 2008

Apr 21, 2008

初演から27年後の『ポーギーとベス』

 先日,友人のヴィオラ奏者が,ピアノ伴奏の編曲作品による演奏会を開いた。その曲のひとつに,ガーシュイン=アーノルド編「『ポーギーとベス』による大幻想曲」というのがあった。すぐれた歌の作り手であるガーシュインのメロディの魅力を伝える編曲・演奏だった。

 『ポーギーとベス』は,中学の時に吹奏楽で演奏した思い出の曲である。「サマータイム(Summertime)」「ああ、おれにはないものばかり(Oh, I Got Plenty O' Nuttin')」「ベス、お前はおれの女だ(Bess, You Is My Woman Now)」「いつもそうとは限らない(It ain't necessarily so)」などからなるハイライトで,こうした曲名も,オペラのかなりひどいあらすじも,そのときは知らなかった(聞いたところでとてもぴんと来なかったと思うが)。
 それまで行進曲以外では「軽騎兵序曲」などを演奏していたが,個人的にもまた部にとっても,本当にジャズ的なハーモニー・リズムの曲は初めてだった。結局のところ,どたどたした行進曲かジンタのような演奏になったのはやむを得ないことだろう。2拍を3つに分ける三連音符にも,ここで初めて出会った。
 前に,『ウェストサイド物語』のハイライトを,その初演の7年後に演奏したと書いたが(→参照),調べてみると,その前年に演奏した『ポーギーとベス』もそのとき初演からわずか(!?)27年の新しい曲だった。

 その後,『ポーギーとベス』は,いくつかの曲がジャズ・ナンバーとして演奏されるのを聞いたことはあったが,オペラとしての全容に接したのは上記の演奏から30年近くたった1991年2月のゴールドマン・カンパニーという団体の上演が初めてだった。続いて,その5年後にはヒューストン・グランドオペラが上演した(このとき,いとやんごとなき家の次男の奥方が来場した)。
 サイモン・ラトルとグラインドボーン音楽祭のメンバーによるLDが出たのも92年ごろだった。ちなみに,このLDは15000円だった(今はもちろんDVDになっている)。

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Apr 20, 2008

横浜グリーンライン初乗り

 続いて,南北線・東横線で日吉へ。日暮里・舎人ライナーと同じ3月30日にグリーンラインという名で開通した横浜市営地下鉄4号線に初乗車した。(既存の1・3号線は「ブルーライン」となった。なお,2号線は計画中止になったため欠番である。)
 東横線の日吉駅で降りたのは20数年ぶりだった。駅構内はまだ工事が続いていて,片隅の地下鉄の入口は目立たなかった。しかし,後で見ると,地下の改札口は大きく,東横線の地下改札からすぐ乗り換えられるようになっていた。
 両端を含めて10駅,13キロを21分で快走した。こちらは新交通システムではなく普通の地下鉄だが,途中のセンター北,センター南あたりでは地上に出て,ブルーラインと並行する。ただし,それほど景色が見えるわけではない。

 終点の中山はJR横浜線との連絡駅である。横浜線は,かつては本数も少なく,首都圏の田舎電車というイメージがあったが,今は昼間も1時間に8本(うち2本は快速)の電車が走る。せっかくなので横浜線に乗り,町田で小田急に乗り換えて,藤沢方面を歩いた。

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Apr 19, 2008

日暮里・舎人ライナー初乗り

 3月30日に日暮里・舎人ライナーと横浜市営地下鉄グリーンラインが開通した。しかし,開通当日は東京を離れていて行かれず,数日後に初乗りに出かけた。

 日暮里・舎人ライナーの起点は日暮里駅。JRの駅の改札付近も天井の高いホールに変身していた。舎人ライナーの駅は東口,JR改札階からさらに上がったところにある。駅前の桜を見下ろすことができた。Img_0967

 鉄のレールではなくいわゆる新交通システムで,コンクリートの壁に誘導されて走る。両端を含めて13駅,9.7キロ,所要時間は20分。中黒(・)を含む線名は珍しい。
 日暮里を出ると左へ直角に曲がり,尾久橋通りに入る。以後,ひたすらこの通りの上を走る。最初の駅は西日暮里だが,JRの駅とは150メートルぐらい離れているようで,その間に千代田線の駅が直行している。以後,熊野前で都電と連絡する以外,他の鉄道との乗換駅はなく,行き止まり路線である。熊野前の次の足立小台(おだい)を出ると荒川を渡る。高架なのでまことに眺めがいい。Img_0970

 路線の半分を過ぎた西新井大師西で,東側を走っている東武伊勢崎線がもっとも近づく。地図で見ると,その支線の大師前駅(これは非常に大規模な無人駅!)とは1キロほどである。都内はどこまで行っても住宅が密集しているが,それでもだんだん「平地」が広がるようになり,菜の花のじゅうたんのある舎人公園を経て,終点の見沼代親水公園は埼玉県に入る直前,東武の谷塚駅から西へ3キロほどのところである。

 駅周辺を少しぶらぶらして,折り返す電車に乗る。5両編成の無人運転で,クロスシートとロングシートが細かく組み合わされている。試し乗車の人も多く,すれちがう電車には立っている人もたくさん乗っていた。Img_0972

 長い間工事が続いていた日暮里駅前は,再開発ビルのひとつが完成したようだが,まだいろいろな工事が行われている。駅では開通記念の「日暮里マップ」が配られていて,「北島(康介)のメンチカツ」の場所もイラストで示されていた。

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Apr 17, 2008

怒濤の週末

 土曜日,車で出かけ,午前中にひとつ用事をすませた。続いて,午後,某ターミナル駅の駐車場に車を置いてから,旧友のヴィオラ奏者が主宰する室内楽の演奏会へ。大いに楽しみ,かつ休憩のときには久しぶりに会った友人何人かと言葉を交わした。
 終わって駐車場にとって返し,途中で黒いネクタイをして,伯父の通夜にかけつけた。ぎりぎりになってしまい,お坊さんの入場と同時に着席。親戚の食事にも出席した。

 翌朝,再び車で同じ葬祭場へ。こんどは葬式で,前夜はお坊さんがデュオだったが,この日はカルテットだった。
 昼に出棺になったあと,火葬場は失礼して,こんどは新国立劇場へ急ぎ,『魔弾の射手』を見た。充実した合唱に支えられた演奏だったが,第1幕はだいぶ居眠りをしてしまった。序曲の前にセリフによるプロローグがあった。
 早い夕食のあと,夜はさらにちょっとした打ち合わせがあった。長い2日間だった。

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Apr 09, 2008

悲しくない短調

 昔の日本の歌には,「美しき天然」「鎌倉」(七里ヶ浜の磯伝い…)「嗚呼玉杯に花受けて」「リンゴの唄」「青い山脈」など,特に悲しい内容ではない歌詞に短調のメロディーがついているものがけっこうある。特に「リンゴの唄」「青い山脈」のように,短調の曲が戦後の「明るい日本」を象徴する歌とされていたのは,後の感覚とはだいぶ違う。
 たとえば「同期の桜」など軍歌に短調が多いのは,日本人的感覚としてはよくわかるが,童謡にまで「仲よし小道」「うれしいひなまつり」「りんごのひとりごと」「ないしょ話」「かわいい魚やさん」など「楽しい短調の曲」があるのは不思議だ。ただし,このうち前の3つと後ろの2つはそれぞれ同じ作曲者だから,作曲者による偏りはあるのだろう。
 ずっと昔,珍しい短調の校歌を聞いたことがある。確か,伊豆大島の中学校の校歌だった。
 バロック時代には,短調はそれほど暗いものとされてはいなかった,という話を読んだことがある。こうした感覚は意外と短期間に変化するのかもしれない。

 ところで,短調の曲が長調になって終わるのはよくあるが,長調の曲が短調で終わるのはメンデルスゾーンの4番《イタリア》しか思い浮かばない。この曲の第4楽章は舞曲サルタレロで,これも悲しい短調ではないが。

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Apr 06, 2008

キャンディーズ短信

 カラヤン生誕100年の前日は,キャンディーズの解散コンサート30周年だった。このコンサートの日については,前に書いたように,ちょっとした思い出がある。
 しかし,キャンディーズ自体には特に深い思い入れはない。70年代後半はテレビを持っていない生活をしていて,日常的には流行歌に接する機会がなかった。それでも耳に入ってくる「トシシータの男の子」とか「もうすぐはーるですねえ」とかいう曲はきっと大ヒット曲なんだろうな,と想像するばかりだった。

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Apr 05, 2008

カラヤン生誕100年

 今日(4月5日)はカラヤン生誕100年の日だそうだ。
 1966年の来日のときの初日は,今では考えられないが,NHKの総合テレビで夜7時から2時間にわたって生中継された。曲は,ベートーヴェンのコリオラン序曲,6番,5番だった。このときは5日間にベートーヴェンの交響曲が全曲演奏され,FMでは毎日生放送があったので,当時高校生だった私は,部活(吹奏楽)のあと,間に合うように走るようにして帰った。
 生で聞いたのは1回だけ,1970年の日比谷公会堂で,曲はベートーヴェンの2番と5番。抽選で2000円ぐらいで聞ける青少年のための特別演奏会だった。どちらかというと,カラヤンより,ベルリン・フィル,特にそのダイナミック・レンジの広さに感嘆した。

 レコードでは,70年代のすべすべなでなでという感じの音が何とも不自然に思えて,気に入らないことが多かった。しかし,オペラをよく見るようになると,あらためてすごい指揮者だと思うようになった。特に印象的なのは,『サロメ』のLPと,『ドン・カルロ』のLDである。「別格」は古い方の『ばらの騎士』で,最初はヤマハ・ホールでの上映を見たが,後にLDで発売になったときは飛びついて買った。

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Apr 02, 2008

桜回廊・桜街道

 29日の土曜日,東京は絶好の花見日和だった。家の近所にも大小の桜が何本か点在し,特徴のない町並みもひとときの華やぎを見せていた。
 用事があって車で出かけたついでに,小石川の播磨坂へも行ってみた。酒盛りの人であふれかえっているかと思ったら,意外と静かだった。車で花のトンネルを一往復した。
 翌日,関西へ出かけた。東海道新幹線からは,ずっと見ていたわけではないが,ほとんど途絶えることなく桜が見えた。

 右は今年の東京の桜の記録,神保町関係は上の2つ(①はお茶の水小学校,②は神保町三井ビル)。
  ①
08sakurakinka_2
 
 
  ②
08sakuramitsui_2
 
 
  ③
08sakurauniv_2
 
 
  ④
08sakuram_2

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