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Sep 23, 2008

祝日の朝――昔のATM

 今日は祝日。ふと,70年代後半のある祝日のことを思い出した。
 一人暮らしのころだった。祝日の朝,目が覚めて,財布に現金が500円ぐらいしかないのに気づいたのである。オイルショック前と違って,500円で昼・夜外食することは不可能だった。当時,銀行のATMはもうあったが,銀行が休みの日は動かなかったから,日曜・祝日に現金がないとどうしようもないのだった。
 それで,だれか休日出勤している人がいれば借りられるだろうと思って,会社に電話をしてみた。夜間・休日には管理人さんが常駐していた時代で,アルバイト管理人のIさんが電話に出た。「いやー,起きたら金がないんで,だれかに借りたいんですけど,今日はだれか来てますか」と言ったら,社員の個々の「事情」をよく知っているIさんは「そうですか。でも今日会社に来てるのはFさんとHさんなんですよ」と気の毒そうに言う。Fさん・Hさんの2人がかなりの飲んべえでいつも小遣いに困っているのを,Iさんは知っていたのである。
 それでも会社へ行ってみると,他の人もやってきて,1日過ごすぐらいの金は借りることができた。

 当時のATMは,同じ銀行のキャッシュカードしか使えず,平日の稼働時間も,銀行の窓口の営業時間よりわずかに長いだけだった。もちろん,駅やスーパーにATMがあるということもなかった。だから,銀行選びの重要なポイントは,自宅近くと会社の近くの両方に支店があるということだった。地方への出張の多い人たちは,ATMはなかったが,巨大な全国ネットを持つ郵便局を使っていた。

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