神保町の晩夏
◇グリューネアレーの屋根撤去
8月下旬,靖国通り北側,神保町の交差点から東へ Bagel & Bagel の前までの歩道上の屋根が撤去された。私が気づいたのは8月25日で,突然あっけらかんと広がった空がまぶしかった。歩道と車道を区切っていた少し背の高い花壇も取り壊されている。
この通り,かつてはグリューネアレーという名がついていたが,その表示も見あたらなくなった。
たぶん70年代までのことだが,昔はすずらん通りの歩道にも屋根があった。片側ずつ改修工事が行われたりしたような記憶がある。なくなったときはやはり空が明るくなって開放感があった。
そういえば,アーケードという言葉もあまり聞かれなくなった。商店街の歩行者のための屋根は,アーチ形でなくてもアーケードと呼ばれていた。方々の駅で,駅から続くアーケードが,駅前商店街の活気を包み込んでいた。
◇「<元祖>櫓」閉店
「本拠地」の「神保町昼食ニュース」と重複するが,ランチョンの左脇を行った右側の比較的古い和風居酒屋「<元祖>櫓」が8月4日に閉店した。建物がかなり老朽化していたようだ。
この店,1999年から,昼はインド人(たぶん)が本格的なカレー店を営業していた。「Yagura」という昼用の看板は出るが,店の内部は居酒屋のままで,いわば二毛作である。
9月になって通りかかったら,もうすっかり取り壊されていた。
9月に入った某日,神保町1丁目のある寿司屋が,「全国甲飛予科練会解散式典に出席の為」という貼り紙を出して休業していた。
調べたら「甲飛」というのは「甲種飛行予科練習生」のことだった。終戦時最年少の15歳だったとしても,いま78歳か――おやじさん,そんな年にはとても見えない。
◇ストリートビュー
話題かつ問題になっている Google の「ストリートビュー」で,神保町を少し見てみた。
すずらん通りでは,ドトールの建物(東京堂別館)がまだ工事中でシートに覆われているので,今年3月以前の撮影だとわかる。
Comments
この記事の関連で7/28にメールをいただいたB様。返信をしたのですが,「該当アドレスがない」ということで届かず戻ってきてしまいました。お手数ですが,もう一度,(できれば別のアドレスで)メールをいただけますでしょうか。
Posted by: IIZUKA T | Aug 12, 2019 11:39 PM