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Sep 21, 2008

『水滸伝』――峠の酒

 小学校6年のときだったと思うが,先生かだれかに勧められて岩波少年文庫の『水滸伝』を夢中になって読んだ。ジュニア用としては大長編だったが,これでも全訳ではない。しかし,ずっと後で知ったところでは,これは非常にすぐれた訳だとのことで,梁山泊に集う一人一人が個性豊かに息づいていた。
 次に『水滸伝』を読んだのはそれから10年近くたった学生時代で,たしか駒田信二訳だった。その間,少年文庫版を読み返すことはなかったが,そこで知った人物や風景が鮮やかに蘇ってくるのに,自分でも驚いた。
 今は北方謙三の『水滸伝』が評判である。これもいずれ読んでみたい。

 『水滸伝』では,登り道を歩いて峠にさしかかると酒を売っている,という場面が何度も出てくる。そこで登場人物たちは,酒を勧められると必ず飲んでしまい,その後,密書を奪われたりといった事件が起こることになる。
 物語中では,酒は樽に入っていて,たいていは歩いてきてのどが渇いていたのでたまらずに飲んだ,ということになっていた。少年文庫版のころは,酒というのはよほどおいしいものなのだろうと想像するばかりだった。
 当時の中国の酒というのはどういう酒だったのだろう。渇きをいやすものだったというから,ビールのような感覚である程度ごくごく飲めるような度数のものだったのではないだろうか。

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