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Dec 24, 2008

ウィーン国立歌劇場1980 (1)――70/80年代の外来オペラ

 ロイヤルオペラに始まった強力な「3連発」の2つめは,1980年9月~10月のウィーン国立歌劇場だった。(この間,80年3月には当時東ベルリンのベルリン国立歌劇場の2度目の来日公演があった。→参照) 5演目,総勢350名,25日間のうちに東京・横浜・大阪で全22回公演という大規模なものだった。
 演目はモーツァルトとリヒャルト・シュトラウスのみで,曲目と公演回数は以下のとおり(等幅フォントで見てください):
               東京  横浜  大阪
  『フィガロの結婚』     3   2   2
  『後宮からの逃走』     3
  『サロメ』         4       1
  『エレクトラ』       3
  『ナクソス島のアリアドネ』 2       2
 東京の会場は,モーツァルト2曲と『ナクソス』の計8回が東京文化会館,シュトラウスの他の2曲の計7回がNHKホールだったから,予定の観客の総数はシュトラウスの方が多かったことになる。
 東京文化会館での私の席は,毎回4階Lの2列目の舞台寄りの方で,ほとんど真横から見下ろす位置だった。

 このときのチケットはどうやって買ったのかについての記憶が薄れているが,行列に並んだり電話をかけまくったりした覚えはないから,専用はがきか何かによる郵送申し込みだったと思う。
 ただし,当時はまだプレイガイドでの売り出しというのがあって,最近知ったことだが,某ブログ関係者は,このときの徹夜の行列で知り合った女性とその後結婚したという。

 最初は10月3日の『フィガロの結婚』だった。『フィガロ』の指揮者は,ちらしではカール・ベームとハインリヒ・ホルライザーの名が併記されていた。初日の9月30日は当然ベームが振るのだろうと思ったが,2回目の10月3日は予測がつかなかった。会場に着いて真っ先に出演者の貼り紙を見ると,指揮はベーム! 後で知ったのだが,キャストはすべて初日と同じ(下記)だった。
 ベームはこのとき86歳。この後『ナクソス』の1回目と大阪の2回の『フィガロ』を指揮している。ベームの指揮に接したのはこれが最後になった。

 DVDで発売になった初日の『フィガロ』のことは昨年書いた(→参照)。以下はその一部の再掲である。
 当時の主要歌手の年齢は,いくつかの資料を総合すると,ヴァイクル(伯爵)38歳,ルチア・ポップ(スザンナ)40歳,ヘルマン・プライ(フィガロ)51歳,ヤノヴィツ(伯爵夫人)42歳,アグネス・バルツァ(ケルビーノ)35歳。ヴァイクルはまあいいとして,他はせめてあと5年早ければと思わないでもないが,それは見たからいえるぜいたくだろう。バルツァは後で,ベームから直々に頼まれたので歌ったが,ケルビーノは今後歌わない,と語っていた。ポップ,プライの2人はすでに他界した。
 28年前だから,もう一世代にあたる年月が経過したことになる。
                  (この項続く

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Comments

 私は、カラヤンよりベーム、でしたが、両巨匠
とも、生では聴けなかったです。残念です。

Posted by: リンデ | Dec 24, 2008 at 10:47 AM

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