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May 09, 2009

早熟メンデルスゾーン

 学生時代にメンデルスゾーンの弦楽八重奏曲変ホ長調を初めて聞いて,はつらつとした若さがわき上がってくるような音楽に感動したが,それが作曲者16歳のときの作品だと知って驚いた。モーツァルトは6歳で作曲を始め,8歳で交響曲を書いたのに対し,メンデルスゾーンが本格的に作曲を始めたのは11歳のころだというが,十代半ばでの音楽の成熟ぶりは,私見ではモーツァルト以上である。
 有名な『夏の夜の夢』の序曲も17歳のときの曲で,これが,オーケストラで演奏したことのある曲の中で,作曲者がいちばん若いときの作品となっている(モーツァルトの29番より前の交響曲はやったことがないので)。
 『夏の夜の夢』の序曲以外の付随音楽は三十を過ぎてからの作曲で,序曲の16年後のことだが,続けて聞いてまったく違和感がなく自然につながっている。悪く言えばその後進歩がなかったのかもしれないが,それも早「熟」の故だろう。
 ちなみに,演奏したことのある曲で『夏の夜の夢』序曲に次いで作曲者が若いころの作品は,上記モーツァルトの29番とリヒャルト・シュトラウスのホルン協奏曲第1番(共に18歳)である。シュトラウスはホルン協奏曲を2曲書いているが,第2番を書いたのは,第1番の実に60年後だった。

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