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Oct 28, 2009

指揮者の途中交代――新国立劇場『オテロ』

 日曜日の『スポニチ』の芸能面の片隅に,「クラシック・コンシェルジェ」というコラムがある。前述の野村監督の終戦を伝える10月25日の『スポニチ』の同欄は,新国立劇場の『オテロ』のレポートだった。
 そこで初めて知ったのだが,『オテロ』最終日の10月6日の公演で,指揮者のリッカルド・フリッツァ氏が体調不良で前半を終えて降板,「音楽ヘッドコーチ」の石坂宏氏が急遽後半を振ったという。歌手の声の調子が悪くなって途中交代というのはときどき話に聞くが,指揮者が(シノーポリのように演奏中に倒れたわけでもなく)1回の公演の幕間で交代するというのは非常に珍しい。
 プログラムに載っている石坂氏の経歴によると,バーゼル,キールなどで十数年オペラの指揮をしてきた人であり,ヘッドコーチ(あまり見ない役職だが)なら練習の指揮もしてきたのだろうから,音楽を進行させることについては何の問題もなかったのだろうと思う。歌手も,同じメンバーによる6回目の公演だったから,そうあわてることはなかったはずである。
 後でスポニチのサイトを検索したら,新聞紙上よりずっと長い「クラシック・コンシェルジェ」(→参照)が掲出されていた。

 この公演のことは当欄で書き損なってしまったが,スカラ座のヴェルディ2曲の直後だったにもかかわらず,ヴェルディの別の面を楽しんだ。舞台上には水が張られていて(ヴェネツィアに場所を移してある),各部分は具象的だが全体は幻想的なおもしろい空間が現出していた。タイトルロールは3年前の『フィデリオ』に続くステファン・グールドで,よくコントロールされた美声だった。

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Comments

三澤先生のホームページに、この件に関する moving な文章が出ています。
http://mdr-project.hp.infoseek.co.jp/

Posted by: annotasku | Oct 28, 2009 at 06:51 PM

見ました。カンゲキ。ちょっと長いけど。――ありがとうございました。

Posted by: 家主IZK | Oct 29, 2009 at 12:10 PM

 私も見ました。よいものを読ませていただきありがとうございました。

Posted by: リンデ | Oct 30, 2009 at 04:07 PM

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