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Oct 10, 2009

The ハプスブルク――エリザベートの肖像も

 国立新美術館の「The ハプスブルク」展に出かけた。
 たぶん2か月ぐらい前から「ベラスケスもデューラーもルーベンスも,わが家の宮廷画家でした」というコピーの入ったポスターが駅に出ていた。このポスター以外,内容はよく知らずに行ったら,地下鉄・乃木坂駅にある案内に有名な皇妃エリザベートの肖像(→参照)があって,うわっ,これも来てたのか,と入る前にまず驚いた。
 入って最初が宮廷画家たちによる肖像画の部屋で,中野京子『<名画で読み解く> ハプスブルク家 12の物語』(→参照)を読んだ者にはおなじみの「ハプスブルク家のあご」を持つルドルフ2世の肖像が最初にあり,11歳のマリア・テレジアがそれに続く。その向かい側が,ヴィンターハルターによる皇妃エリザベートの肖像で,初めて見る実物は天地3メートルもあって,なにしろでかい。前に立つと,ドレスの細かい描写が圧倒的な美しさと力となって迫ってくる。
 ウィーン美術史美術館所蔵のものが多いが,二重帝国のもうひとつの中心ブダペストの国立美術館からも出品されている。上記の宮廷画家3人のほか,ティツィアーノ,ティントレット,クラナッハ,ムリリョ,ヴァン・ダイクなどもあり,華麗なラインナップである。工芸品も見応えがある。
 ほかにおもしろかったのは,二重帝国と国交が樹立された1869年に明治天皇からフランツ=ヨーゼフ皇帝に贈られた2帖の画帖である。明治維新前後の日本の風景・風物・風俗を描いた50枚ずつ計100枚が綴じられたもので,初めての里帰りとなった。保存状態もいい。誰のセンスか知らないが,日本は良い贈り物をした。

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