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Nov 07, 2009

吾妻渓谷の紅葉狩り

 晴れの特異日である11月3日に紅葉狩りに出かけようと思い,前夜にネットを検索したところ,「今が見ごろ」としてまず出てきたのは鳥取の大山。そりゃすばらしいんでしょうがそう急に言われても,とつぶやきつつパスして関東地方を検索し,吾妻線の駅から近い吾妻渓谷に行ってみることにした。Img_3588

 上越線の水上行き(特急「水上」)と吾妻線の万座・鹿沢口行き(特急「草津」)を並結した列車は,高崎から上越線に入る。吾妻線は上越線の渋川が起点だが,その手前の新前橋で2本の特急が分離され,「草津」が先に発車した。吾妻線に入るとぐっと田舎の風景となり,吾妻川に沿って登っていく。日本一短い樽沢トンネルをくぐり,12時22分に川原湯(かわらゆ)温泉駅着。Img_3599


 歩いて5分ほどであっけなく吾妻渓谷の遊歩道入口が現れた。橋の周辺が一番の紅葉スポットで,一面の紅葉というわけではないが,川の上に張り出したカエデは色鮮やかだった。遊歩道自体は短いので,少し行きつ戻りつしてから,その付近で唯一の飲食店である蕎麦屋へ。混んでいたが,なかなか要領の良いおかみさんがてきぱきと客をさばいて,麦とろとそばのセットにありついた。Img_3600

 昼食後,駅の反対側の川原湯温泉の方へ歩いてみた。そう,ここは例の八ツ場ダムに沈む予定の温泉街で,以前から「あと2,3年のうちに行っておかないと」と言われていた。すでに移転したり廃業したりした旅館も多いようで,お世辞にも活気があるとはいえないが,趣のある和風旅館ががんばっていたりもした。川沿いの道からだいぶ登ったところにあるこの温泉街までダムに沈むということは,向かいの山の同じ高さまでの広大なダム湖になるということで,そのスケールの大きさにはあきれるばかりである。ダムを建設しても中止しても,空しさが残ることになるに違いない。(なお,吾妻線の線路も一部移転し,上記の樽沢トンネルもなくなる予定になっている。ダムが中止になった場合でも,線路の安全性の点などから,吾妻線の付け替えは行われるらしい。)

 駅に戻って,帰りの特急に乗った。夕闇に追われるように関東平野を快走した。右に富士山のシルエットが見え,しばらくすると左に満月が上った。

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