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Dec 17, 2009

鶴我裕子『バイオリニストは目が赤い』

 鶴我裕子『バイオリニストは目が赤い』(新潮文庫)を読み始めたらおもしろくて止まらず,最後は電車を降りた後,駅のベンチに座って読み終えた。2005年に単行本で出ていたというが,これまで知らなかった。
 著者は元N響ヴァイオリン奏者。年齢は明示してなくてもだいたいわかるけど,と思いつつ読んでいたら,好きな演奏家をあげた中で,某ヴァイオリニストと生年月日が同じと書いてあって,正確にわかってしまった。
 他のプロ・オーケストラにいた友人から聞いた話を思い出して,なるほどそうだろうなと思いながら読んだところが多いが,サヴァリッシュ,ホルスト・シュタイン,ブロムシュテットといった巨匠たちの実像などは,やはりN響ならではの話題である。文章は軽妙でリズムがよいが,泣かせる部分もちゃんとある。オーボエの茂木大輔氏に続くN響奏者の名エッセイだ。

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