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February 2010

Feb 27, 2010

劇場にて

 70年代のこと,日生劇場で二期会のオペラがあった。土曜と日曜の2回しかない公演だった。それで,日曜に行ったら,入口の看板に曰く,「本日千秋楽」。前日には「本日初日」と出ていたに違いない。

 ダンスの関係者は,ひとつの演目の中で,前半の最後の盛り上がりを見せる部分を「中詰め(ちゅうづめ)」と言っている。「大詰め」に対する言葉だと思うが,初めて聞いたときは,宙づりになって首が絞まるような感じがしてしまった。

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Feb 26, 2010

『荷風!』4年ぶりの神田特集

 1月下旬に出た『荷風!』No.23 は,「神田界隈“今昔”」という特集である。「「神田神保町,御茶ノ水の究極」という特集以来,ちょうど4年ぶり(→参照)の神田特集で,今度は神田全体を扱っているので重心は前より東寄りになっている。
 巻頭は,常連の川本三郎氏の「神田は印刷所のあった町。」で,昔の神田の一面を紹介している。同氏がこの雑誌に書いたエッセイは,『きのふの東京,けふの東京』(平凡社)にまとまっていて,ちょうど先日読んだばかりだった。タイトルが《モー娘。状態》(句点(。)がついている)なのははたして執筆者の意向によるのかどうか,ちょっと心配になったが。
 「神田川・日本橋川風景“今昔”クルーズ」は,舟を神田川・日本橋側に浮かべて,昔の写真と同じ場所を撮影した記録。池波正太郎の「剣客商売」の世界のように,舟が手軽な交通手段になる日は来ないものか。
 あとは,「神田界隈「建物」探訪」がおもしろかった。印刷会社のレンガの倉庫など,小さいけれど味のある建築が,いろいろ残っているという。
 なお,発行社の『荷風!』のサイトは,なぜか昨年7月で更新が止まったままになっている。

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Feb 24, 2010

サラシナジャパン

 既報のとおり,錦町更科はオリンピック・モードだが,フィギュア・スケートのショート・プログラム当日の24日昼には,写真の下のボードが追加されていた。ただし,このボードの左の「SPは12:50頃出場です。サラシナジャパン」という行は,1時過ぎに通りかかったときには消されていた。P2241000

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Feb 21, 2010

[お知らせ] 「本拠地」に当ブログオペラ関係記事索引

 「本拠地」の「オペラの章」に,当ブログのオペラ関係記事索引を設置しました。
(このブログ内では,左のサイドバーの「CATEGORIES」の中の「オペラ」を選択すれば一覧できます。)

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Feb 20, 2010

新国立劇場の『ジークフリート』

 新国立劇場の『ジークフリート』(「トーキョー・リング」を昨年・今年で2作ずつ再演)は,今回は珍しく初日(2月11日)を見た。『ジークフリート』は「リング」の中のスケルツォとも称される曲だが,明るさが特徴のこの「リング」の中でも,ひときわ楽しい上演だった(その詳細はここを参照)。
 タイトルロールは,2002年のベルリン州立,および2003年のトーキョー・リング初演のときと同じクリスティアン・フランツ。これまでに見た6回の『ジークフリート』のうち3回はこの人だったことになる。英雄的なスケールの大きさはないが,声が若々しいのがよい。休憩時に声量への不満を語っていた人が近くにいたが,私の席ではほとんど問題なかった。ずんぐりしていて童顔なので,見た目の方は,第1幕のやんちゃ坊主にはまあいいけれど…,というところ。
 『ワルキューレ』の最後ではブリュンヒルデのベッドは実際に火に囲まれていたのに,『ジークフリート』第3幕では火はベッドの向こうに少し燃えているだけなので,英雄でなくとも近づくことができるのは,なんだか間抜け。ダン・エッティンガーの指揮は,去年の『ワルキューレ』よりは前進するリズムだった。
 ミーメは,「キャラクター・テノール」を強調しないで,わりと普通のテノールだった。これについては,最初の2回(二期会とベルリン・ドイツオペラ)で聞いたホルスト・ヒースターマンの「刷り込み」とどうしても比較してしまう。

 特に第2幕のあたりで感じたのは,「リング」の中で『ジークフリート』はたぶん最も音楽を知らなかった,ということ。「リング」も3日目ともなると,ライトモティーフなど音楽を構成する要素は大部分既知のものなので知っているような気になっていたのだが,音楽の運びは覚えていないところが多く,そうかこうだったのかと思うことが多かった。(2002年のベルリン州立歌劇場の『ジークフリート』については,「本拠地」の「オペラの章」参照。)

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Feb 19, 2010

フォト日記臨時号――錦町更科

 錦町更科は,もちろんオリンピック・メニュー。前回の「鳥の」メニューに比べると「ソバクーバー」はちと苦しいけど。P2080936

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Feb 16, 2010

「御宿かわせみ」江戸篇34冊を読了

 平岩弓枝の「御宿かわせみ」を昨年3月から読み始め,先週ついに「江戸篇」全34冊(文春文庫),264篇を読み終えた。捕物帖だから毎回事件が起きてやがて解決するということの繰り返しだが,物語の中の季節は少しずつ移ろい,登場する子どもたちはたくましく成長していく。1年つきあってきたので,最後は読み終えてしまうのがさびしくなった。
 原則として,平日は帰りの電車の中,休日もたいていは電車の中で,1日に1篇ずつ。もったいないので「飲んだら読むな」ということにしていたし,夕刊紙や週刊誌に手を出す日もあったが,平均すると週5日読んでいたことになる。読み始めたときに文庫になっていたのは33冊だったが,昨年9月に34冊目が出て,旧シリーズが全部そろった。現在は,時を明治に移した新シリーズが進行中で,単行本が3冊出ている。(ほかに,同じ文春文庫の『「御宿かわせみ」読本』も読んだ。これは32冊目の2つ目の作品が発表された時点で編集されたものである。)

 主人公の神林東吾を筆頭に,神林家(兄・弟),畝家,麻生家の人々の人物像は理想化され過ぎている面もあるが,要所で(?)ドジを踏んだり,女房にやりこめられたりでバランスが保たれ,いかにも「男の世界」を描いた池波正太郎と,方法は違うが,同様に人間味あふれる江戸の人々が息づいている。
 第33巻で,作者の実家である代々木八幡神社が舞台となり,その縁起が語られるのは,シリーズの締めくくりを意識したものだろうなと思った。もうひとつ,これも最後の方で,私の故郷に近い金沢八景や六浦(作中では「むつら」と読んでいる)(共に横浜市金沢区)が,風光明媚な地として出てきたのがちょっぴりうれしい。このあたりは,小学校のころ遠足で何度か行った場所である。

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Feb 13, 2010

間髪を入れず

 いつのころからか,NHKテレビにも自社CM(番組予告)や各種のお知らせなど,番組と番組の間に少し「箸休め」が置かれるようになったが,昔はこうしたものが非常に少なくて,1時間番組は1時間めいっぱいあり,終わるとすぐ次の番組が始まった。民放ならCMの間にトイレに行かれるが,NHKだとそれができない,などと言われたりした。
 先日,殺人についての時効撤廃の提案のニュースを見て思い出したのは,60年代のテレビのことだった。ある土曜日夜,NHKで時効をモチーフにしたドラマが放送された。長年逃げ回った容疑者が,時効まであと数日ということろで死を遂げるという重いドラマだった。主人公が死んで30秒とたたずに「終」の文字が出て,それが消えると間髪を入れず,グリーグの「君を愛す」(弦楽合奏版)が始まった。そして川上アナウンサーが登場,「NHKプロムナードコンサート」の開幕である。
 「NHKプロムナードコンサート」は30分番組だったから,交響曲全曲というわけにはいかなかったが,これでずいぶんいろいろな曲を知り,N響の演奏にもなじんだ。(実は10時からの「夢で会いましょう」はもっと楽しみだったけど。→参照:そのころの番組表
 当時のうちのテレビは15インチのモノクロで,これが茶の間の中心にあった。いまテレビの売り場に行くと,15インチなんておもちゃのような感じがしてしまう。

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Feb 11, 2010

越境事件の背景

 iio さんが,ナントのラ・フォル・ジュルネの会場シテ・デ・コングレで,女性が大行列を回避して男性用トイレに入ってきたことを報告している。私が日本で同様の体験をしたのは,帝劇で,たぶん森繁の『屋根の上のヴァイオリン弾き』を見たときだった(→参照)。休憩の終わるころになって,あせったおばさまたちが数人「ちょっと失礼」とか言ってどやどやと入ってきた。

 4年前に,14年ぶりにヨーロッパへ行き,トランジットで降りたパリの空港のトイレに入った。そこで「そうだ,ヨーロッパのトイレはこうだったな」と思ったのは,ひとつは小便器が非常に高い位置にあることで,身長が150cmを超えないと使えないような位置・構造になっていた。
 もうひとつは,「大」用ブースの数が多いことで,日本のは「大」が多い場合でも大1:小4ぐらいの比率なのに対し,その空港でもその後行ったオペラハウスなどでも,1:1ぐらいのところが多かった。ナントでも「個室が多い」ということだから,それが女性の越境を誘発する要因にもなっているようだ。
 ちなみに,サントリー・ホールは,佐治会長の指示で女性用を多くしたという。見事なさじ加減である。

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Feb 07, 2010

唯一の時間も男性のように良いと見て

 先日,下記のスパムメールが届いた。本文はこれで全文。英文チェックソフトの宣伝らしいが,まず日本語チェックソフトを使えばいいのに。
 「男性のように良いと見て」というのがもっとも謎。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
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言語は、迅速かつ正確に、そして唯一の時間も男性のように良いと見て保存しないことができます 教育。

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Feb 05, 2010

朝ショウ龍と夕刊

 朝青龍が引退を発表したのは2月4日の午後3時過ぎで,普通の新聞の夕刊には都内版でも間に合わなかった。スポニチは号外を出した。
 「夕刊フジ」では最終のC版で1面の大見出し(下は小沢不起訴関係の記事)と1ページの記事を突っ込んで,夕刊紙の面目を施した。ライバルの「日刊ゲンダイ」は間に合わなかったようだ。ただし,「夕刊フジ」も「整合性」をとる時間はなく,隣のページの朝青龍情報はその前のものだった。

 朝青龍という四股名は,今はなんでもなくかな漢字変換ができるが,考えてみると「青」という字を呉音のショウと読むのは「緑青」(および「群青」「紺青」でジョウ)ぐらいで,文字が先なのか音が先なのかはわからないが,よくこの読み方を思いついたものだと思う。「昇龍」に「蒼き狼」を重ね合わせたか。
 それにしても,記者会見での朝青龍の表情は,拍子抜けするほど柔和だった。

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Feb 03, 2010

最近知ったこと

 1933年,「滝川事件」が起きた。京都帝大法学部の滝川幸辰(たきかわ ゆきとき)教授の著書をめぐり,大学の自治と学問の自由が弾圧された事件である。このとき,滝川教授の罷免を京大総長に要求し,京大が応じなかったため滝川の休職処分を強行した文部大臣というのは,鳩山首相の祖父・鳩山一郎だったことを,最近知った。
 鳩山一郎は,戦後5年間にわたり公職追放になったが,復活して首相になった。(岸信介も同様である。)そういえば,カラヤンも,ナチ党員だったため,戦後,公開演奏禁止処分を受けたが,復活し,こちらは首相ではなく,もっと偉い「帝王」になった。

 書きながら,時節柄,上の文の「滝川教授」を「横綱A」に,「京大」を「日本相撲協会」に,「総長」を「理事長」に置き換えたら…,などと考えてしまった。

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