« 博報堂旧本社取り壊し 続報 | Main | 神保町雑話 »

Apr 10, 2010

名付けの体系

 兄弟・姉妹の名前は,何らかの「体系」を意図してつけられているのが普通である。たとえば,昌一郎,浩二郎…という「番号順」だったり,賢治,順治…と2字目は「治」で統一されていたり,という具合である。また,上の娘が漢字1字に「子」がつく名なら,次の娘にも同じタイプの名をつけることが多いだろう。
 中国では,古典的には,兄弟(同じ世代)の名は共通の字(「輩行字」という)を持つのが原則だという。たとえば,台湾のある知人の家は3人兄弟で,全員名前の1字目は「豪」という字である。日本のように,父親の名から1字とるということはしない。

 高校の後輩の某兄弟は,共に1字目は「康」だが,兄はこれを訓読みするのに対し,弟は音読みにする点がちょっと変わっている。漢字の伝統に則りつつ,少し逆らってみた,というところか。
 親戚に兄弟が6人の家があって,4人までは漢字1字を訓読みにする名だが,5人目はどういう気まぐれか「五郎」と名付けられた。6人目はこんどは漢字2字である。父親の体系を保とうとする気力がなくなってしまったようだ。

 昔々のテレビドラマ『お荷物小荷物』では,中山千夏扮するお手伝いさんが住み込んだ家の5人兄弟の名が「仁」「義」「礼」「智」「信」となっていた。5人が「閉じた集合」をなすこうした名はフィクションなればこそだが,双子だったら対になる名を付けることができる。私が直接知っている唯一の双子は恭子さんに順子さんという名である。

|

« 博報堂旧本社取り壊し 続報 | Main | 神保町雑話 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/23118/48044383

Listed below are links to weblogs that reference 名付けの体系:

« 博報堂旧本社取り壊し 続報 | Main | 神保町雑話 »