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Jul 14, 2010

不適切な用語――「惨敗」「ねじれ」

 12日の新聞では,民主党の「惨敗」「大敗」という大見出しが踊った。確かに,改選議席では,民主党が54から44で-10,自民党が38から51で+13となった。しかし,これをもって「惨敗」というのは,言葉の使い方として,どうみてもおかしい。
 別に民主党の肩を持つわけではなく,数字として出ていることを言うだけだが,非改選を含めた参議院全体では,民主党は106議席で依然として第1党であり,自民党の84議席より22議席多い。(これまでは45議席差だったから,差は半分以下になったが。)また,単独では過半数に届かないという状態もこれまでと同じである。(これまでは国民新党と合わせて過半数になっていたが,それでは足りなくなったというのが新しい点である。)すなわち,民主党が第1党であることは変わらず,それが過半数割れというのも変わらなかった。衆議院では圧倒的な第1党だから,「ねじれ状態」という言葉もあてはまらない。
 なおかつ,得票率を見ると,比例区はもちろん,実は選挙区でも民主党の方が多くて,比例区では39.5%対28.1%,選挙区では40.5%対31.4%だった。獲得議席数は,比例区ではその名の通り得票に比例するから16対12,選挙区は逆転して28対39である。参院の選挙区はかなりの小選挙区を含むので,こうした現象が起きる。(→参照
 ただし,マスコミが大げさなのは昔からである。自民党が「常勝」だったころでも,少し減ると「大敗」と書き立てて,大敗に伴う責任論が取り沙汰されていた。

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