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Aug 31, 2010

胡堂とあらえびす――夏・東北

 猛暑の土曜日に,久しぶりに仙台より北に行こうと思い立ち,少し早起きして東京駅へ向かった。券売機で「はやて」の指定席を買おうと思ったら,目指す7時36分発から数本は全部満席だった(「はやて」は全指定席)。わずかに残っていた7時56分発のグリーン車にやむを得ず乗ることにした。時間ができたので,発車までの間にゆっくりサンドイッチの朝食。
 グリーン車は最初は少し空席があったが,上野,大宮でほぼ埋まった。コーヒーを買おうと思っていたら,思いがけず飲み物のサービスがあった。関東平野は少し雲があるが晴れていて,朝から気温はどんどん上がっているようだ。田んぼの青さが目にしみる。
 同じ「はやて」でも,乗るはずだった列車よりだいぶ遅く,仙台より先は各駅停車,しかも仙台では7分も停車した。予定では盛岡へ行って在来線で折り返すつもりだったが,これなら手前の北上で乗り換えるほうが早そうだと推定して,降り支度をしていたら,グリーン車には時刻表があるのに気づいた。あわてて調べたら,わずか2分だが盛岡から折り返す方が早いことがわかり,盛岡まで乗る。10時53分着。
 11時06分発の東北本線で仙台方向へ少し戻る。2両ワンマンで,満席。運転士は小柄な女性だった。ほぼ直線の線路を走り,紫波(しわ)中央でかなりの下車があった。

 日詰(ひづめ)駅に11時29分着。タクシーで田園の中を6,7分走った小高い丘の上に,目指す「野村胡堂・あらえびす記念館」があった。銭形平次の生みの親・胡堂=日本の音楽評論の草分け・あらえびすの本名は野村長一(おさかず),1882年にこの記念館の少し下のあたりで生まれた。P8282284

 記念館は1995年の開館で,胡堂の娘婿のM先生には少し縁があったということもあり,前から一度訪れたいと思っていた。記念館のチラシに書かれたコピーは「銭形平次の子守唄はベートーヴェンだった」。
 主展示室は1室で,小説家・胡堂,音楽評論家・あらえびすという2つの顔と,それをつなぐように,生い立ち,新聞記者時代,家族のことなどが要領よく紹介されている。
 別室では,企画展「ハナ夫人の生きた道」をやっていた。銭形平次の女房・お静には,このハナ夫人の姿が投影されている。日本女子大付属女学校の教師をしていたこともある。71歳のとき,日本女子大の上代(じょうだい)たの学長(英文学者)から,次の学長になってくれと乞われたこともあるという。
 ちなみに,去年初めて知ったのだが,銭形平次のモデルは,若き日の木村義雄(将棋棋士,後に名人)だという。

 館内にはホールもあって,ピアノやソプラノの練習の音・声も聞こえていた。田園地帯を見晴るかすロビーでは,セルフサービスのコーヒーが飲めるようになっていた。P8282299

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