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Sep 20, 2010

2人の2冊目

 元N響の鶴我裕子氏の『バイオリニストは目が赤い』に続く2冊目のエッセイ集『バイオリニストに花束を』(中央公論新社)を読んだ。書き慣れて,肩の力が抜けた感じ。定年退職前後のことがいろいろ出てくるのと,小学校から高校までのことが書かれているのが,前作と違う点である。

 『ハプスブルク家 12の物語』に続く中野京子氏の「絵画王朝史」の第2作『<名画で読み解く> ブルボン王朝 12の物語』(光文社新書)を読んだ。こちらもますます快調,テンポのよい文章で,16世紀から19世紀のブルボン家の歩みすなわちフランス史が簡潔にわかりやすく語られる。
 ブルボン王朝の時代は,秀吉のころからの200年で,徳川幕府の時代より短い。その中で太陽王ルイ14世が70年以上,ルイ15世も60年近く君臨し,王は全部で5人しかいない(革命後の王政復古の時代を除く)。この本で肖像画が紹介される人物も王様・王族だけでは足りず,意外なところでは,ベンジャミン・フランクリンが登場したりする。
 この本によれば,君主は常に孤独で,後継者問題に悩まされ続けた。星新一の『さびしい王様』は,孤独でも周囲の目は暖かかったのだが。

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