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Nov 18, 2010

『イギリス王室の物語』『月の下のカウンター』

 君塚直隆『<肖像画で読み解く> イギリス王室の物語』(光文社新書)を読んだ。中野京子『<名画で読み解く> ハプスブルク家 12の物語』『<名画で読み解く> ブルボン王朝 12の物語』に続く絵画を見ながら読む王朝の物語である。
 イギリスは,ノルマンの征服以降,王朝の名は何度も変わっているが,血のつながりは細々と保っている。その「細々」の過程がまさに波瀾万丈でおもしろい。フランスやスペインと違うのは,女王が何度か登場し,在位中に結婚したり出産したりしていることで,現代でも,王子・王女が離婚するなど,波瀾の伝統は続いている。

 続いては,太田和彦『月の下のカウンター』(本の雑誌社)を読んだ。得意の居酒屋紹介もあるが,この本は,それ以外,特に祖父・父を含む自伝的な文章と,大学教授としての生活をめぐるエッセイが中心をなす。
 太田氏の『ニッポン居酒屋放浪記』三部作(新潮社)を初めとする居酒屋探訪記はずいぶん読んで(→参照),飲み歩き記録の枠を超えた味わい豊かな文章に惹かれていた。きっと他の題材のエッセイもいいに違いない,という判断は正しかった。
 『ニッポン居酒屋放浪記』には,長野県の教師の家に育ち,県内での転勤に伴ってたびたび引っ越しした,といった著者の生い立ちが断片的に記されていたが,それが「自伝」によって一本の糸でつながった。

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Comments

 イギリス王室の歴史も、まさに血の歴史ですね。
一度はまとめて読んでみたいと思いつつ。

Posted by: リンデ | Nov 19, 2010 at 09:07 PM

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