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January 2011

Jan 30, 2011

年賀状――卯年のサル

 何十年も会っていなくても,年賀状のおかげでかろうじて「知人」であり続けることができるというのは,ありがたいことである。出すのももらうのも,もともと枚数はけっこう多い方だと思うが,この年になると,もう新しい人に出すということはたまにしかないのに対し,亡くなって残念ながらリストから消す人は毎年のようにいる。さらに,リタイアするので年賀状は今年で終わりにします,という人もいたりして,総数は減ってきた。

 かつては,年賀はがきの「お年玉」の抽選は1月15日の成人の日だった。テレビのニュースを見て当選番号を一生懸命メモしたりもした(休日で夕刊がないから新聞に出るのは翌日になる)。
 今年は抽選は23日で,当選番号はもちろんネットですぐわかる。下2ケタを入力して当落を判定するサイトもあり,やってみたら4等が3枚当選していた。

 小中高の同級生で,三島から新幹線通勤をしていたK君からの年賀状によると,昨年7月,奥さんが例の「かみつきサル」らっきーに噛みつかれたそうだ。らっきーは2階の網戸を自分で開けて侵入し,1階のキッチンにいた奥さんに噛みついた。
 結局捕獲されたのは10月で,この間118人に被害を与えたが,K君夫人はそのうちの3人目という早い時期の被害者だったという。

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Jan 25, 2011

三島由紀夫と「豊饒の海」

 昨年の11月25日は,三島由紀夫が45歳で「自決」してから40年の日だった。昨年6月,三島の戯曲によるオペラ『鹿鳴館』(池辺晋一郎作曲)が新国立劇場で初演されたが,これをめぐる文章の中で,三島の結婚生活がわずかに12年だったという指摘があり,その後の年月の長さをあらためて思った。

 あの日,市ヶ谷の自衛隊に三島らが立てこもったというニュースが流れたのは昼ごろだったと思う。当時私は,大学紛争後の不規則な学生生活を送っていた。その日は大学へ午後から行くつもりだったが,ニュースを見ていたら出かける気がしなくなって,テレビを見続けた。
 細かい経緯はもはや覚えていないし,そのとき死を賭して主張した内容(詳しく伝えられたのは後からだが)にはまったく共感できなかった。ただ,自決という結末を聞いたとき,「豊饒の海」の最終巻がどうなったかというのがいちばん気になった。
 私は,三島の特に熱心な読者ではなく,『潮騒』『金閣寺』など比較的有名な数冊を読んだだけだったが,何かのきっかけで「豊饒の海」四部作のうちの第1部『春の雪』を読んで圧倒され,続いて第2部『奔馬』を読み,次の『暁の寺』を読まなければと思っていたところだった。「豊饒の海」の初版本は,輪廻転生の壮大な物語にふさわしい華麗な箱入りで,旧仮名・旧漢字表記だった。いずれも『新潮』で連載され,最初の2冊が1969年,次が70年に単行本となり,当時第4部が連載中だった。
 三島が第4部『天人五衰』の連載最終回の原稿を書き上げてから「決起」に向かったことが報じられたのは,その夜だったか。ただし,翌年出た『天人五衰』は,他の巻よりだいぶ薄かった。

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Jan 23, 2011

ジルヴェスター&プロムス・ラストナイト

 NHK BS-hi で,去年のベルリン・フィルのジルヴェスター・コンサートと,プロムス・ラストナイト(9月11日)を続けて見た。
 ベルリン・フィルはグスターヴォ・ドゥダメル指揮でフランス・スペイン音楽特集,エリナ・ガランチャ(メゾ)が『サムソンとデリラ』『カルメン』とサルスエラを歌った。コンマスが樫本氏なので,指揮者とは黒髪ペア。ドゥダメルは,若さとラテン的情熱で突っ走り,というのは先入観かもしれないが,ベルリン・フィルともっと北のラトヴィア出身のガランチャを楽しいラテン・ツアーに連れ出した。

 プロムス・ラストナイトはBBC交響楽団の首席指揮者イルジ・ビエロフラーベック指揮で,ソプラノのルネ・フレミング(この2年,メト・ライブビューイングの司会でおなじみ)とヴィオラのソリスト(カタカナで4字の名前)が登場。ビエロフラーベックは日フィルに昔よく来ていたが,久しぶりで見たら,白髪の長老寸前だった。
 最後は恒例の大英帝国賛歌集「イェルサレム」「ルール・ブリタニア」「威風堂々第1番」(もちろん合唱入り)と国歌「God Save the Queen」。これをチェコ人指揮者が振り,「ルール・ブリタニア」の独唱部分は米国人のフレミングが歌った。
 国歌はベンジャミン・ブリテンによるやや凝った編曲だった(よく演奏されるのはエルガーの編曲だったと思う)。そういえばベートーヴェンが「ルール・ブリタニア」と「God Save the Queen」によるピアノの変奏曲を書いているのは,イギリスに売り込むためだったのだろうか。

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Jan 18, 2011

北方領土の大きさ

 地図を見ていてもなかなか実感はわかないが,北方領土のうち,国後・択捉の2島は実に巨大な島である。通常「最大の島」とされるのは1208平方キロの沖縄本島だが,国後はその1.24倍の1499平方キロ,択捉は2.6倍の3183平方キロある。また,両島とも細長くて,長さは国後が123キロ,択捉が204キロもある。つまり択捉は東京・浜松間の長さがあるということになる。
 これだけ広く,しかも寒冷な土地なので,もし仮に「返還」されたとしても,内地でのような意味で「開発」することは不可能だろうし,観光地としても魅力ある場所にはなりそうにもない。鉱物資源が出るというようなことがなければ,面積は小さい割に漁業専管水域が大きく広がる歯舞・色丹の方が実利がある,とも言えそうだ。

 その点,サハリンは,もちろん寒冷地であることは同じだが,かなりの規模の街があり,鉄道が走っている。鉄道に関しては,日本が昭和初期に建設したループ線の遺構などもあり,行ってみたい気が少しはする。
 ただし,こちらはさらに桁違いの大きさで,面積は北海道に迫り,南北の長さは950キロある。ちょっと行ってみても,ほんの少ししか見られないだろう。

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Jan 10, 2011

正月の締めくくりは『トリスタン』

 成人の日はずっと1月15日だったが,2000年から「1月の第2月曜」になって以来,正月休みの後間もなく3連休ということになった(→参照)。伝統的には15日は「小正月」として,どんど焼きなど正月を締めくくる行事が行われたそうだが,今は正月ボケのあと体が働く態勢になる前にまた休みで,正月休みの続きのようなそうでないような中途半端な連休となり,特別な期間だった正月のピンぼけ化に拍車をかけている。
 今年はそのピンぼけ正月の締めくくりとして,今日10日午後は新国立劇場の『トリスタンとイゾルデ』である。年越しを挟んで5回公演の最終回。数回の公演の最終回はかなりの確率で良い上演になるということもあり,楽しみ。

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Jan 08, 2011

年頭短信

 年頭に,わがブログ界の残念なニュースが届いた。ウィーン・フィルのヴァイオリン奏者とウィーン国立歌劇場の合唱メンバーの夫妻のブログ「K&K+k&aの生活」が「未定の期間休み」になるという。告別の辞のアップロードは,現地時間では年末ぎりぎりの12月31日 23:59 だった。

 一部の新聞でしか報道されなかったが,吉村光夫氏が1月3日に死去した。吉村氏は,普通にはTBSの元アナウンサーとして知られていたようだが,私にとっては,鉄道,特に京浜急行についての著作者としてなじんだ名前だった。
 なかでも『京浜急行今昔物語』(多摩川新聞社)は,鉄道ファンとしての暖かい目が印象的だった。

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Jan 04, 2011

15年目/32年ぶり

 遅ればせながら,

  ~~~~ あけましておめでとうございます ~~~~

 今年3月で開設からまる7年となるこのブログを,今年もよろしくお願い申しあげます。

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 紙の日記帳をやめてディジタルにしたのは1997年からなので,今年で15年目になる。見たオペラのデータなどいろいろな個人データのディジタル化は,1980年代半ばのワープロ専用機の時代から始め,1991年の最初のパソコン購入以後本格化したが,日記帳はなんとなく後回しになっていた。(それが今は,手書きの字をほとんど書かない日も多い。)
 今年も正月の恒例で,日記帳の去年までの欄を移動して2011年の欄を作り,15年間の同じ日付の日記が並ぶようにした。

 毎年,年賀状で前年の報告するために,年末に日記帳を眺めて1年の重要な出来事を選び出す作業をする。そのときに気づいたのだが,2010年は,1978年以来,32年ぶりの特異な年となった。それは,1年間外来オペラをひとつも見なかった,ということである。
 すなわちまったくの「国産品愛用」で,オペラは新国立劇場9回のみ,国内の他団体も見なかった。見た回数が1ケタというのも1988年以来である。ただし,新国立劇場の公演は「リング」後半の超大曲2曲,リヒャルト・シュトラウス2曲を含んでいて,重量感は十分あった。(なお,生ではないが,メト・ライブビューイングは6回見た。)
 今年は,メト,ボローニャ各1回のチケットを確保してあり,ほかにバイエルンも見ることになるだろう。

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