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March 2011

Mar 21, 2011

今日は《復活》

 今日(3月21日)はこれから,マーラーの2番《復活》を聞きに行く。この時期に何という偶然。
 幸いになんとか暮らせている者としては,それぞれが日常の経済活動を続けるのがいちばん復興のためになるはずだ。照明や音響に多大な電力を必要とする公演はともかくとして,普通の音楽会はぜひ開催してほしい。

 今日は元々高校の吹奏楽の演奏会で,OB演奏をする予定があり,《復活》には行かれないはずだったが,演奏会は延期になった。OB演奏は(後日演奏会が実施されたとしても)中止ということになり,近年数少なくなった本番がなくなってしまった。もちろん,OBは「また来年」でよいが,現役にとってはそれこそ一生一度の機会だから,なんとか実施してほしい。
 それで,今日夕方は,吹奏楽OB会の交流会を急遽開くことになり,《復活》のあと出かける。できれば東北の酒を飲み,大いに酒税を払い,「復活」に貢献したい。

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もっちゃんのこと

 震災後3日目の3月14日(月)に池袋の居酒屋に顔を出したところ,常連の「もっちゃん」がいつもと同じように飲んでいた。もっちゃんは確か三陸の方の出身だったはず。聞けば,「大船渡なんです。実家を継いだ上の兄と,近くに嫁いだ姉に連絡がとれなくて。東京にいる同級生とも協力してずーっと電話をしているんですけど。もうだめでしょうね。」という。
 皆がもっちゃんというから気安くもっちゃんと言っているが,私より年上で,ある研究機関を定年になった後,関係の団体の事務局の仕事をしている。地震の当日は職場に泊まって,翌日苦労して帰宅したが,その後も電車が普通には動かず,その日も帰れそうにないので飲みに来たのだった。
 それまで本名を知らなかったのだが,帰り際に名刺をくれた。
 帰って,いくつかの被災者情報サイトを検索してみたが,その名字の人についての情報はなかった。

 次にもっちゃんに会ったのは,17日(木)。隣の人との話の間に割り込んでおそるおそる聞いたところ,「甥からやっと電話があって,全員無事でした。兄や姉とはまだ話ができていないんですが。」 いやー,良かった良かった。
 そのときもっちゃんはすでに会計を終えていたが,「ちょっとつきあってください」といってビールを追加してふるまってくれた。店員のRおねえさんもいっしょに乾杯した。
 近年もっともうれしい祝杯だった。

 三陸を北から南へ走る鉄道に乗ったのはもう13年前のことになる(「本拠地」の鉄道の章の「三陸沿岸410km」参照)。あの美しい海岸も鉄道も今は大部分が瓦礫に埋め尽くされてしまった。三陸の鉄道の復活にはかなりの時間を要することだろう。海岸の再生にはもっと長い年月がかかるに違いない。

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Mar 17, 2011

計画停電の疑問に答えるブログ

 3月14日は,このブログの7周年の日だった。
 その日に書くことを少し予定していたのだが,「3.11」を境にすべてが変わってしまった。

 首都圏でのいちばんの問題は電力不足と,それに伴う「計画停電」である。東電の計画停電については,どうして細かく入り組んだグループに分けるのか,どうして実施したりしなかったり,グループの一部の地域や一部の時間になったりするのか,という疑問が当然出てくる。
 これに答えるわかりやすい説明を,知人が下記ブログ「毎日送電線」に書いた。彼は「送電鉄塔マニア」であり,電気の専門家ではないが,発電・送電・停電のしくみが過不足なく書かれているので,ご一読をお勧めする。twitter用語でいうと「拡散」をお願いしたい。

 これによると,「復旧を考えつつ停電させる」のが難しいところのようである。
 しかし,地震で止まった東電の発電所(火力・原子力)の発電量は1324キロワットで,東電全体の実質2割だという。2割なら,節電の意識が高まれば対応可能なのでは,と思えてきた。

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Mar 12, 2011

地異記 音楽編

 東京都交響楽団は,11日に函館,12日に八戸で演奏会の予定だった。ウェブサイトでは11日は「公演終了」という表示になっている。函館は震度4で済んだようなので,開催されたのだろう。12日については何も書いてないが,函館から動けないに違いない。
 新日フィルは,11日・12日が定期公演(すみだトリフォニー)で,サイトでは11日は開催,12日は中止となっているが,11日は本当に開催されたのだろうか。開催されたとしたら,歩いて行かれる人しか集まらなかったに違いない。
 日フィルは,11日の定期公演(サントリーホール)は開催したとのこと。12日午後も開催する。東京フィルは,11日が千葉市定期,12日が「戦争レクイエム」だったが,共に中止。東響も11日の東京オペラシティでの公演を中止した(12日は公演なし)。読響,N響は運が良くて,11日・12日は公演なし。
 東京芸術劇場では,12日のBBCフィルハーモニックの演奏会(佐渡裕指揮,辻井伸行独奏)が中止になった。

 新国立劇場では,11日午後はオペラ研修所公演 「外套」「ジャンニ・スキッキ」というのがあったのだが,途中で中止になったとのこと。12日・13日も中止。12日のバレエも中止になった。

 フィレンツェ歌劇場の日本公演が13日から始まる(最初は,横浜で『トスカ』)。「基本的には実施する予定」だとのこと。もう全員来日していただろうから,11日はさぞ驚いたことだろう。

◆13日昼追記◆ 関係者からの知らせによると,都響の函館の演奏会(11日)は実際には中止,12日の八戸,13日の盛岡ももちろん中止になった(その後都響のサイトにも掲出)。函館では,泊まっていたホテルの1階が水浸しになったが,そのまま足止めで,13日中には帰京の予定とのこと。

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地異記

 3月11日午後,会社の9階(最上階)にいるときに,保険会社からの電話を受けた。それは,実家の火災保険の継続の件で,地震保険はどうしますかと聞かれ,少し迷ったが,限度いっぱいの「評価額の5割」でお願いします,と答えた。
 その電話が終わった直後の14時47分に,地震が起きた。経験がないほど長く,大きな揺れで,「ここは(新しいビルなので)他のどこよりも安全だから」と自分に言い聞かせるように周りにいた社員にも言ったのだが,揺れはなかなか収まらず,コーヒーの自動販売機が動き出したのであわてて押さえた。
 自席(6階)に戻ると,本棚の本が数冊落ちていた。外をのぞくと,ビルから人が飛び出している。電話は,携帯・固定とも通じない。その間にも余震が何度もあった。幸い,電気・インターネット・水道は正常で,PCからメールは出せたが,携帯あてのメールは届かない。
 落ち着かなければとお茶を入れたのは1時間ぐらいたってからだった。

 会社を出たのは6時少し前,かなり混み合う歩道を歩いた。途中,公衆電話に列ができ,コンビニやファストフードの店がにぎわっていた。気の毒なことに「本日開店」のしゃれたレストランもあった。途中で,家族にやっと携帯が通じた。その間のメールがまとめて届いた。1時間半かかって帰宅した。
 会社を出るときの心づもりでは,帰れない人の救援に,車で会社に行こうかと思っていたのだが,途中の渋滞は激しくて救急車がのろのろとしか動けない状態だったので,勘弁してもらうことにした。
 翌12日は娘の卒業式だったのだが,その翌日の謝恩会と共に中止になってしまった。

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Mar 09, 2011

菜の花とホタルイカ

 この季節に楽しみな食べ物は,まず菜の花の辛子和えである。店によって辛子の辛さや醤油味の強さなどいろいろだが,菜の花の茎自体の苦みとのバランスがおもしろく,それぞれおいしい。自分で作るときも,つゆの素を使ったり,うすくち醤油にしてみたりといろいろやってみたが,目分量で適当に作っても,まあまあの水準のものができる。ゆですぎないようにするのが唯一のコツか。

 もうひとつは,ホタルイカ。今年は早い時期に一度食べたが,その後は出回るのが遅かったような気がする。しかし,2月末になってようやく居酒屋のメニューにも登場するようになってきた。
 近年,以前より大きめのが多くなったような印象があるが,先日食べたのは小さめ(足の先まで含めた全長が4cmぐらい)で,味の密度が高い感じがした。ホタルイカには,他の刺身と同じく醤油とワサビもよいが,甘さを控えた酢味噌がよく合う。
 ホタルイカの本場,富山県の滑川(なめりかわ)へホタルイカを食べに行ったことが3回ある。生のホタルイカは東京でも食べられるが,やはり現地でその朝にとれたものは別次元のおいしさだった。(その最初の回の記録は,「本拠地」の「鉄道の章」の「その他の断章」の中の「ほくほく線・ホタルイカ紀行」参照。)

 今日の昼食は,菜の花とホタルイカのスパゲティだった。

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