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Apr 29, 2011

『ぴあ』とキャンディーズ――70年代

 『ぴあ』が休刊するという。最初の10年ほどはよく買っていたから,通算で買った冊数はある程度の数になる。
 『ぴあ』の創刊は70年代前半だった。当時,ビデオなどないから,古い映画を見るのは封切館以外の小さな映画館が頼りだったが,その上映情報を得るには,新聞の中面の細かい広告がぎっしり集まっているページを注意して見る必要があった。そこには上映のタイムスケジュールはほとんど書いてなかったし,何よりそのころ映画館が多かったから,すべてを網羅しているわけではなかった。『ぴあ』は最初,そうした細かい映画情報を提供するものとして始まったと思う。
 当時,ライバルとして『シティ・ロード』という雑誌があった。『ぴあ』は縦組み,『シティ・ロード』は横組みで,私は『シティ・ロード』の方が見やすいと思っていたのだが。
 『ぴあ』に掲載される情報はどんどん増え,月刊から隔週刊(「隔金刊」と称した)になったが,雑誌は厚くなり続け,手軽とはいいがたい雑誌になった。そのころから通常号はほとんど買わなくなり,「ぴあマップ」「ぴあホールマップ」などを愛用した。

 『ぴあ』が急成長したころ,キャンディーズが活躍していた。70年代後半にはテレビのない生活をしていて,歌番組にはぷっつりとごぶさたしていたから,キャンディーズのことをよく知っていたわけではない。それでも,キャンディーズ(とピンクレディ)は「社会現象」だったから,「春一番」や「年下の男の子」などの大ヒット曲はいやでも耳に入ってきたし,同じ部署に若い女性3人がいると「うちのキャンディーズ」とひとくくりにされたりした。
 そのメンバーの一人,田中好子の死去と『ぴあ』休刊のニュースがほぼ同時に流れたことに,多少の感慨を抱いた。

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