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July 2011

Jul 31, 2011

上海列車事故の9日後

 中国の「新幹線」で追突事故が起きて,思い出したのは1988年3月の「上海列車事故」である。上海近郊での正面衝突事故で,死者の大部分,28名が修学旅行中の高知学芸高校の生徒・先生だった。

 私が中国(大陸)に行ったのは1度だけだが,その1度というのがこの列車事故の直後だった。仕事の関係者が主催する「北京・揚州と江南の春を訪ねる旅」というツアーに参加したのである。まだ冬の北京,鑑真ゆかりの揚州を経て南下し,無錫,紹興,杭州では「江南の春」というにふさわしい風景がひろがっていた。
 杭州から列車で上海に向かった。夕暮れが近くなり,「おぼろ月夜」を思わせる田園風景の中で,突然目に飛び込んできたのは,畑にごろんところがっている黒ずんだ客車の姿だった。事故の9日後のことだった。
 非電化区間だから,線路の上から邪魔物をどけさえすれば列車は動かせる。乗った列車はたいしたスピードではなかったが,ころがった車両が見えたのはほんの一瞬だった。
 暗くなってから上海着。宿泊先のホテルには、高知学芸高校の関係者がまだ滞在していた。天安門事件の1年あまり前のことである。

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Jul 27, 2011

2011年夏――ヴィシソワーズと鉄道特集

 今年は早く梅雨入りして,早く夏がやってきた。
 夏はヴィシソワーズの季節である。日曜日に,今シーズン初めてヴィシソワーズを作った。1年近く空くと作り方を忘れてしまうので,昔このブログに書いたレシピ(→参照)をプリントアウトして台所の戸棚に貼って作業をした。
 ジャガイモ,牛乳,バター以外の材料にはいろいろな流儀があるが,今回はセロリを入れた。結果は上々。これで水曜日ぐらいまで毎朝食べられる。
 問題は,特に作った直後,冷蔵庫の中に鍋の入るスペースを作ることである。

 梅雨明け前の7月上旬に,このところごぶさたしていた月刊誌『東京人』の8月号を買った。「もう一度乗りたい なつかしの鉄道」という特集である。
 執筆メンバー(対談を含む)は,山田太一,川本三郎,池内紀,酒井順子,原武史,枡野浩一,今尾恵介というなかなかの豪華版である。
 鉄道写真家の丸田祥三氏(→参照)が少年時代に撮った都電の写真が非常にいい雰囲気で,なつかしいけど乾いた叙情といった感じ。この丸田氏は,将棋の丸田祐三氏の子息であることを初めて知った。

 同じころ,『週刊東洋経済』が「鉄道完全解明」という臨時増刊を出した。このところ,同誌は毎年鉄道関係の増刊を出しているが,今回は当然,震災の被害と復興が大きなテーマである。鉄道ファンにもおもしろい話はたくさん出てくるが,全路線の収支実態,車両部品メーカーの動向,海外での新幹線入札など,やはり経済誌ならではの記事が充実している。
 『週刊東洋経済』の震災1か月後の4月16日号は「徹底検証 鉄道被災」という入魂の大特集だった。4月11日発売だったから,実際の取材期間は20日ぐらいだったはずだが,内容は多彩でかつ行き届いたものだった。

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Jul 18, 2011

Good and Brilliant Morning

 昨年に続いて「だれも寝てはならぬ」夜が訪れるとは予想していなかった。しかも,決勝戦である。女子サッカーのワールドカップ,ドイツ大会。
 午前3時半に一生懸命起き,しゃれた開幕セレモニーでやっと目が覚めた。始まってみると米国はさすが王者,攻め込まれるシーンの連続で,とても勝てそうな気がしなかったが,前半を0-0で終えることができて,なんとか勝負になるかなと思った。後半,先制されて追いつき,延長戦でも1点取られて追いつき,そしてPK戦。

 後から思うと,1次リーグのメキシコ戦で4-0という男子の中南米チームとの代表戦ではあり得ないスコアで勝ったことが,大きな分岐点になったような気がする。この得点力により,後のイングランド戦で負けたが多少の余裕が残ったし,準決勝のドイツ戦で自らを信じて戦うことにつながったのではないか。
 思い出したのは,47年前の東京オリンピックの女子バレーボール。国民的期待を一身に背負った中での金メダルだったが,現在の世界のサッカー界の大きさから見て,それを上回る快挙といってよい。
 しかし,世界一になってしまうと,これより上はない。連続優勝は初優勝よりさらに難しいだろう。ぜいたくな寂しさを味わうことになった。

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