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Sep 19, 2011

ボローニャ歌劇場『エルナーニ』

 ボローニャ歌劇場来日公演の『エルナーニ』初日を見た(18日,東京文化会館)。ボローニャは93年以来5回目の来日で,これまで大部分の演目を見たが,常にレベルが高く,しかもこの歌劇場に仲間意識のある歌手が集まっていて,毎回楽しく見ている(→参照)。今回行くのはこの1回のみの予定である。
 入口で,通常2000円以上する分厚いプログラムが無料で配られていた。歌手の大幅な変更などを考慮したもののようで,6月のメトのときと同様である。早くキャンセルになったカウフマンを除いては当初予定のメンバーが掲載されていて,代役(なんと計7名)の紹介は別冊になっていた。
 上演前に歌劇場総裁が登壇した。その名はなんとエルナーニ氏。この公演を,急逝したサルヴァトーレ・リチートラ(タイトルロールを歌うはずだった)と震災の犠牲者に捧げるという表明があった。

 『エルナーニ』を生で見るのは初めて。ヴェルディ30歳のときの作品で,見たオペラの中では『ナブッコ』に次いで早い時期のオペラである。開幕の合唱がまずすばらしい。以後も合唱の出番が非常に多く,合唱の合間にアリアがあるという感じである。若々しい音楽をレナート・パルンボの指揮が引っ張った。
 リチートラの代役はロベルト・アロニカ。最初は危なっかしかったが,やがて調子が上がった。他の歌手も,それぞれ徐々に良くなって,総合力では立派だった。
 劇中で,ドン・カルロ王が神聖ローマ帝国皇帝に選ばれ,カール5世が誕生する。カール5世の子がフェリペ2世,孫がドン・カルロ王子,すなわち後の『ドン・カルロ』の登場人物である。
 印象的だったのはバンダ(舞台裏で演奏するアンサンブル)の活躍で,トータルでのバンダの演奏時間の長さは,オペラの中でもトップクラスだろう。表オケとのかけあいなどもおもしろかった。休憩時にオーケストラ・ピットをのぞいてみたら,トロンボーンはイタリアでよく使われるバルブではなく,普通の楽器(スライド)だったが,チューバはバルブ・トロンボーンの形をした楽器だった。

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