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Jan 24, 2012

東京駅の復原工事

 先日東京駅の丸ノ内側を通りかかったら,旧駅舎復原工事がもう大詰めを迎えていて,南北のドームが囲いの上に頭を出していた。
 空襲で焼け,戦後すぐに2階まで修復してその上に屋根を乗せるという形で2階建てとしたものを,元の3階建てに戻す,というのが概要である。復原前後の図(→参照)を見比べてみると,ドーム以外の全体にわたり,5メートル高くなるから,全体のボリュームはかなり大きくなったという感じがするのだろう。
 ただし,いちばん目立つ南北のドーム部の高さは頂部まで35メートルで2メートル高くなるにすぎず,しかも大きな三角の屋根が小さい「帽子」になるので,ドーム部の迫力は小さくなる。P1095995

 中央部の屋根は元々三角型で,今回大きさが逆に小さくなる。そもそも戦後の修復は,元の中央の屋根の形にならって(ただし,ずっと大きくして)南北の屋根を作り,中央もこれに合わせて大きくするような形で行われたということなのだろう。考えてみると,戦後物資も機材も乏しい中で,まったく壊してしまわないでよく修復したものだと思う。(これは,同じく内部を作り直した歌舞伎座も同様である。)P1096001
 完成当時は周囲に高い建物はなく,東京駅駅舎はまさにあたりを睥睨してそびえ立っていたに違いない。1923年になって8階建ての丸ビルが完成し,駅前広場を挟んで向かい合う形になったが,空はまだまだ広かったはずだ。
 それが,JRのサイトに載っているパース図を見ると,東京駅は,高層ビルに取り囲まれて足元で小さくなっている。

 50年以上前,小学校の国語の教科書に「丸の内ビルジング」というのが写真入りで載っていた。当時すでにビルディングというのが(カタカナ語としての)普通の発音だったから,「ビルジング」という表記は奇妙な感じがした。戦前「ビルヂング」と書かれていたのを新かな風にしたものか。

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