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Jan 18, 2012

ベートーヴェンのピアノ協奏曲全5曲の弾き振り

 ブルーレイ・レコーダーを買ってから1年近くたって,ブルーレイのソフトを買った。2枚買ったうちのひとつは,ルドルフ・ブッフビンダーの指揮・独奏,ウィーン・フィルによるベートーヴェンのピアノ協奏曲全5曲のライブである。(ティーレマン=ウィーン・フィルによるベートーヴェンの交響曲全集もあったが,やや高いので今回はやめた。)
 ベートーヴェンのピアノ協奏曲はそれぞれ個性がはっきりしていておもしろい。5曲のうち,2番以外は演奏したことがあるが,中でも第1番は3回演奏した。そのうちの1回はこのディスクと同様の「弾き振り」で,ひときわ思い出深い。弾き振りの場合,指揮者としてはもちろん十分な指示ができるわけではなく,オーケストラはコンサートマスターを中心にまとまるしかない。普通の演奏会では,指揮者でなくコンマスを見ないとどうしようもない場面はたまにしかないが,このときばかりは絶えずコンマスを見ていた。
 そのときの独奏者=指揮者はこの曲を選んだ理由を「弾き振りできる最大・最後の曲だから」(第1番は第2番より後に書かれた)と言っていたが,ブッフビンダーは全5曲を弾き振りしている。ライブなのでアンサンブルは完璧でないところもあるが,全体としてはウィーン・フィルの特徴である自主性が発揮されている。ブルーレイ・ディスクは当然画質が良く,顔に刻まれた年輪を克明に映し出す。(それがオペラでは時として問題を生じる。)

 わが家の玄関のドアをカギを使って(つまり家族が)開けると,「ミドーミドー」と長3度の速い3拍子でチャイムが鳴る。(厳密には長3度よりわずかに狭くて気持ち悪い。)
 ベートーヴェンのピアノ協奏曲でいちばんなじみが薄かったのは第2番である。今回上記のディスクを見ていて第2番の第3楽章になったら,ロンドのテーマは「ミドーミドー」(8分の6拍子)で,あ,うちの玄関のチャイム!,と笑ってしまった。

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Comments

そういえば笹の風さんが、あるスター歌手がハイビジョンで撮影した映像をみて、
「Nein」と叫んだ、とか言う裏話をしてくださいましたっけ。
ほんとオペラは本来劇場でみるものですものね。歌舞伎もそうですが。

Posted by: リンデ | Jan 23, 2012 at 10:32 PM

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