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February 2012

Feb 26, 2012

「威風堂々」全5曲

 エルガーの行進曲「威風堂々」は第1番が圧倒的に有名だが,実は第5番まである。先日,たまたま全5曲が入っているCD(ショルティ指揮,ロンドン・フィル)を見つけて買った。
 生で聞いたことがあるのは第1番だけ(演奏したこともある)。第2番,第4番は昔LPレコードで聞いたことがあるが,第3番・第5番はまったく初めてだった。第1番にもっとも似ているのが4番で,文字通り同工異曲。このごろCMでも使われているトリオの旋律は,1番と同様に歌詞がつけられているという。
 1番・4番と対照的に短調で繊細なのが第2番。第3番も短調だが,2番より堂々としている。第5番は,作曲が4番の20年以上後で,雰囲気が違う。すっきり明快で,もっとも「普通の行進曲」である。
 故三浦淳史氏の解説によれば,「威風堂々」は6曲セットにするつもりだったという。なるほど,そういえば,かつては楽譜の出版というのは6曲でセットにすることがよくあった。1995年発売のままのCDなので,解説中では指揮者のショルティもまだ生きている。

 2010年の「第1番」に続き(→参照),『バンド・ジャーナル』誌で,ホルストの「吹奏楽のための組曲第2番ヘ長調」の校訂スコアが1月号から隔月で付録についている。

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Feb 25, 2012

パスとアベック

 2月になって,近所のタコ焼き屋の店頭に

  受験生がんばれ!  オクトパスで試験にパス

という看板が出た。これを機会に octopus という単語を覚えた人がいたとすれば,幸いなるかな。

 「パス」で思い出したが,鉄道・バスの定期券のことを昔は「パス」と言っていた。私の小学生のころにはもう古風な言葉になっていたような気がする。
 カタカナ語は,全体としては増える一方だが,このように廃れていくものも少しはある。かつてのおじさん用語「ワイフ」というのもそのひとつだ。

 「アベック」というのも廃れたというほどではないが,昔ほどの使用頻度はない。一部は「カップル」などに取って代わられたが,場面によっては単純な代替ができず,「ツーショット」「ロマンスシート」などいろいろな言い方が動員される。そんな中で,「アベック・ホームラン」は,スポーツ新聞用語としてけっこう根強いようだ。(ただし,これは昔は,もっぱら長島・王について用いられていた。)
 「アベック」は,フランス語の前置詞を原語とするという点でも特異なカタカナ語である。

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Feb 21, 2012

飲み放題とはしご酒

 若者の活字離れは大きな問題だが,酒離れも著しい。そのためか,繁華街を歩くと1500円ぐらいで飲み放題の店はいくらでもあるし,時間によっては1000円未満の店もある。それで商売が成り立つ程度しか普通は飲まない,ということなのだろう。飲み放題自体が珍しかったころからすると隔世の感がある。
 中年以上も含め,はしご酒をする人も少なくなったのではなかろうか。昔は,酒飲みのタイプに「一軒派」と「はしご派」などという分類もあり,1,2杯飲むと「よし,次行くぞ」と言うのが正統はしご派だった。
 若いころ,飲んだ翌日会社で「いやあ,最初はちょっと飲むつもりだったんですが,長くなっちゃって」などと言ったところ,先輩から「最初っから今日はたくさん飲むぞなんてえ人は,あんまりいないよ」と笑われた。

 ときどきこのブログに登場している大衆的な居酒屋Fは,平行する路地をつなぐように建っている細長い店で,路地に面して南北両端に出入り口がある。あるとき,機嫌良く飲んで北側の出口から出て行った中年男2人組が,10分ぐらいして南側から入ってきたことがあった。
 カウンターに座って,さすがに変だと思ったらしく,きょろきょろしている。間もなく反対側のカウンターにいたお姐さんが気づいた。どうやら,もう1軒飲む場所を探して近所を歩いたあげくに隣の路地にやってきたらしい。
 2人は「そうか,さっきの店だったか」と大笑いして,別の店を探しに出て行った。

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Feb 18, 2012

横浜散歩

 初めてカメラ・写真用品の展示会「CP+」というのに行ってみた。場所はパシフィコ横浜。最寄り駅は「みなとみらい」なので,渋谷から東横線で一本である。
 不祥事を詫びる貼り紙のあるオリンパスのブースで,オリンパスのカメラ所持者に記念品を配っていた。いつも持ち歩いているオリンパス PEN(→参照)を見せてゲットしたのは,昔の名機 OM-1 のミニチュアの携帯ストラップだった。ボディ(幅約34mm)とレンズ2本のセットで,もちろんレンズはボディにはめることができる。P2136126

 OM-1 は最初に買った一眼レフカメラなので,非常になつかしい。翌年同僚に売って上位機の OM-2 を買い,オートフォーカス機を買うまで10年近く使った。
 フィルムの時代が終わって先ごろコダックも「終焉」を迎えたが,マニュアルフォーカスはもっと遠い昔のこととなった。

 昼食は元町の蕎麦屋でゆったり。その近くの路地で,「昭和へ カリー」という看板を見つけた。レトロ・カレーの店かと思ったら,「ベ」の濁点とその次の長音符が剥落した結果だった。
 帰りは,蕎麦屋酒が利いて,電車では渋谷までの大部分寝た。2012年度中に東横線と副都心線が直通するようになると,渋谷では目が覚めず,東武や西武でかなり遠くまで連れて行かれることになるだろう。P2106109

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Feb 11, 2012

Letters form Vermeer

 フェルメール3点が集まった「フェルメールからのラブレター展」(Bunkamura ザ・ミュージアム;3/14 まで)を見てきた。この展覧会,実は昨年10月に京都に行ったときに京都市美術館で開かれていて,会場まで行ってみたのだが,会期の終わりが近くて混雑しているのであきらめた。開催期間は東京が82日間なのに対し,京都は優遇されていて113日間だった。
 ネット上の完備した資料によれば,3点のうち,アムステルダムの「手紙を読む青衣の女」は初来日で,しかも修復後世界初公開である。ワシントンの「手紙を書く婦人」は3回目の来日だというが,初めて見た。ダブリンの「手紙を書く婦人と召使い」は2008年のフェルメール展以来2回目の来日で,そのとき以来の対面だった。
 フェルメール以外では,同時代のピーテル・デ・ホーホが良いというのは,これまでも感じたことである。

 今年は,フェルメールがあと2点やってくる予定である。2008年のフェルメール展は7点が集結するという空前の(そしてたぶん絶後の)ものだったが,今年はそれに次ぐ賑わいになりそうだ。2点のうち1点は初来日で,これを見れば私のフェルメール体験は計18点となり,現存の作品(37点ぐらいとされている)の約半分に達することになる。

  ――ヴァーミアとはおれのことかとフェルメール言い

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Feb 04, 2012

豆まき・春まき

 節分を前に,スーパーでは恵方巻キャンペーンが行われていた。元々どこでどの程度行われていた風習だか知らないが,スーパーの年中行事になったのは十数年前からという感じがする。
 近くのスーパーでは,その音楽として童謡「まめまき」が使われていた。ただしメロディだけで,歌はない。最初の「鬼は外,福は内」と最後の「鬼はこっそり逃げていく」は歌詞を思い出したが,その間の部分がなかなか思い出せなかった。「うれしいひな祭り」などに比べると知名度はぐっと落ちる曲なので,同居人も知らないという。思い出したのは節分の直前だった。(正解は →参照

 節分の翌日は立春(→参照)。いつも「春は名のみ」だが,今年はひときわ寒い。
 英語で中華料理の「春巻」のことを,中国語からの直訳で spring roll という(ほかに,egg roll,pancake roll という言い方もある)。米語の辞典には,この語は1947年から使われていると書いてある。
 2年前ぐらいに知ったのだが,今は summer roll という言葉も使われる。見た限りでは,こちらはまだ紙の辞典には載っていない。ベトナム料理の「生春巻」のことである。揚げていないし,見た目も涼しげで夏向きなので,言い得て妙。

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