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Jun 10, 2012

ウィーン・フォルクスオーパー 4年ぶりの3連発

 まとめて書こうと思っているうちに旧聞になってしまったが,5月13日から毎週日曜日に3回連続で上野に通い,ウィーン・フォルクスオーパーの来日公演を見た,という書き出しは2008年のときとほとんど同じである(前回は「毎週土曜日」だったが;→参照)。今回は9回目の来日で,演目は,超定番の『こうもり』と,意外と久しぶりの『メリー・ウイドウ』,そしてフォルクスオーパーでは初めてのニコライ『ウィンザーの陽気な女房たち』。
 最初は『こうもり』で,この日は日本で100回目のフォルクスオーパー公演だった。2008年と同じハインツ・ツェドニクの演出で,基本は伝統的だが,きびきびと動く。アイゼンシュタインはセバスティアン・ラインターラーで,調べたら1999年来日時の『メリー・ウイドウ』『チャールダーシュの女王』に出演していた。2008年にはコワルスキーが歌っていたオルロフスキー役はアルトだった。フロッシュ役はフォルクスオーパーの監督(Direktor)のロベルト・マイヤー氏(俳優)で,ちょっと酔っぱらいすぎ。アルフレート役のシルマッハーという人は東洋顔で,やたらと大きな声だった。
 20日は『ウィンザーの陽気な女房たち』。この曲は見るのは3回目で,最初は昔の二期会の公演,佐藤征一郎氏のファルスタッフが好演だったのを思い出す。こちらは小型飛行機や車が出てくる(21世紀でなく)20世紀のおもちゃ箱のような舞台。楽しいけれど,さしたる必然性は感じなかった。
 27日は『メリー・ウイドウ』。ずいぶん何度も見た曲という感じがしていたが,『こうもり』の11回に比べると少なくて7回目,しかも前に見たのは12年前で,今世紀初めてだった。昨年プレミエの新しい舞台で,それほど変わったことはしていないが,新しさとキレの良さがあった。変わっていたのは,原曲は3幕だが,「女,女,女」のマーチのところで分割した2幕仕立てにしたこと。舞台装置の基本がずっと同じなので,原曲の第2幕がはっきりポンテヴェドロ風にならないのがちょっと残念。ニェーグシュ役は再びロベルト・マイヤー氏で,カーテンコールでは指揮もした(指揮者が舞台上に出ていたので)。
 27日は日本ツアー最終日で,最後に「SAYONARA/See you again」という看板が降臨した。

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