« 火薬庫爆発事件――デルフトと横須賀 | Main | 夏のトリビア »

Jul 13, 2012

『わが祖国』全曲――昔聞いた演奏会がCDに

 CD店の店頭で,かつて自分がナマで聞いた思い出の演奏会がCDになっているのを見つけ,飛びついて買った。ヴァーツラフ・ノイマン指揮,チェコ・フィルハーモニーによる『わが祖国』全曲,1974年6月30日東京文化会館の公演である。うーん,もう38年もたつのか。
 この演奏会は,FM東京の番組「TDKオリジナルコンサート」のためのまさにオリジナルの公開録音で,『わが祖国』の全曲は日本初演だった。往復はがきでの申込みによる聴取者無料招待だったから,家族やクラシックにあまり関心のない友人の名を借りたりして,十数通応募し,ようやく1枚当選した。2000人招待のところ,応募総数は11万5千通にもなったというから,十数通で当選したのは効率が良かったということになる。
 当時,第2曲「モルダウ」は知っていた(演奏したこともあった)が,あとは第1曲「高い城」(最初,「他界しろ」と変換された)と第4曲「ボヘミアの森と草原から」をレコードでちょっと聞いたことがあっただけで,他の曲はまったく「初耳」だった。特に,第5曲が「タタタータータタター」(←1字半拍)というユニゾンの動機で終わり,第6曲がまったく同じ動機で始まったのは新鮮な驚きだった。初めての曲でも,最後には「モルダウ」でおなじみの「高い城」の動機が出てきて,旧友に巡り会って大団円となる。

 いろいろな音源が発掘されている中で,自分が聞いた・見た公演としては,ベーム=ウィーンフィルの75年,77年の演奏会,ベーム=ウィーン国立歌劇場の『フィガロの結婚』(80年)(→参照)などが CD/DVD になっているが,これらの場合同じプログラムによる複数の公演があって,収録されているのが自分が行った日ではなかったりするのに対し,この『わが祖国』はずばりその日の貴重なCDとなった。

|

« 火薬庫爆発事件――デルフトと横須賀 | Main | 夏のトリビア »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/23118/55184523

Listed below are links to weblogs that reference 『わが祖国』全曲――昔聞いた演奏会がCDに:

« 火薬庫爆発事件――デルフトと横須賀 | Main | 夏のトリビア »