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Jul 10, 2012

火薬庫爆発事件――デルフトと横須賀

 いま,上野にフェルメールの絵が2点来ている。そのうちのすいている方,ベルリン国立美術館展(西洋美術館)に先日行った。ベルリン国立美術館というのは,そういう1つの美術館があるわけではなく,15の館の総称だとのこと(→ご挨拶)。
 フェルメールは「真珠の首飾りの少女」。他の多くの絵と同じように,室内に左側の窓からやわらかい光が入っている。

 フェルメールのころのデルフトというと,この絵が描かれる8年前,1654年の火薬庫爆発事故の話がよく出てくる。町の4分の1が破壊されたという。
 これと比べるべくもないが,私の小学校のころ,郷里・横須賀でも火薬庫爆発事件があった。ネット上の資料によると,1960年5月7日早朝のことで,横須賀市坂本町の銃砲店の火薬庫が爆発したのだった。「早朝」とあるが,子供の感覚では夜中だったような気がする。私の家は爆発現場から直線距離で1.6kmほどのところだったが,爆発音と家がびりびり震動する音で目をさました。何日か後で現場近くに行ってみたが,まわりじゅうの家の窓ガラスが割れていた。建物の全半壊170戸,窓ガラス等の破損は2800戸に及んだという。
 デルフトと違って,この爆発は事故ではなく,この火薬庫の管理人の放火自殺によるものとわかったのは,だいぶ後のことだった。ネット上の資料にはなかったが,この管理人は山本という名だったと思う。当時の担任の先生の実家は歯医者で,歯形から身元を特定するために警察がやってきたという話を聞いた。

 この事件の9日後に「雅樹ちゃん誘拐事件」が起きた。慶応幼稚舎に通う小学生の営利誘拐・殺人事件である。2か月後につかまった容疑者の名は本山,元歯医者で,坂本の火薬庫爆発との妙な縁を感じずにはいられなかった。

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